1400年以前に、この地を開いた富裕の豪族、柳下上総介が大量の銀(しろかね)を所有していたことから、銀長者が変じて白金長者と呼ばれており、それが変じて地名になったと伝えられています。この白金長者の住まいがあったとされるのが、現在、白金台5丁目にある国立自然教育園あたり。園内には周囲を囲むような平安時代から室町時代のものと推測される土塁が残され、長者の館を外敵や野火から守っていたとされています。白金台はこのうちの高台にあたる地域です。
かつてのこの地には白金今里町、白金猿町、白金三光町、白金志田町、白金丹波町などの村がありましたが、現在は三光坂、三光小学校、志田町保育園などにその名残があるばかりです。
ちなみに香川県坂出市には白金町、東京都新宿区には白銀町、北海道には白金温泉など、いくつか、しろがねと読む地名がありますが、こちらはしろかね。濁りません。