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TokyoRentコラム

Vol.35 住んでみたい街 【人形町編】 2008/07/22

水天宮や甘酒横丁に代表される江戸時代からの歴史ある街並みと複数路線が利用できる都心の便利さを兼ね備えた街、人形町。遊びに訪れて楽しいだけでなく、住んでみても便利で快適、そんな人形町の素顔をご紹介しましょう。

人形町全体図

都心へ、郊外へ、海外へ 人形町は交通の要

1日13万人が乗降する人形町駅。写真は甘酒横丁の向かい、玉ひでのすぐ脇に出るA2出口

東京シティエアターミナルからは10分ないし15分おきに成田行きのバスが出ており、利用しやすい

人形町は江戸初期から開発されてきた古い街。地名の由来は寛永11年(1635年)に猿若座(後の中村座)、市村座の江戸歌舞伎2座が開場、周囲に人形浄瑠璃の芝居小屋やその関係者、職人などが多かったことと言われています。当時から人が集まりやすかった立地というわけですが、その便利さは今も変わっていません。地下鉄では東京メトロ日比谷線・都営地下鉄浅草線「人形町」駅、東京メトロ半蔵門線「水天宮前」駅、都営地下鉄新宿線「浜町」駅、場所によっては東京メトロ日比谷線・東西線「茅場町」駅も利用できますから、最大5線利用が可能という計算です。

また、水天宮駅に隣接する東京シティエアターミナルは羽田、成田へのゲートウェイ。リムジンバスを利用すれば羽田まで25分、成田まで55分ですから、人形町からなら海外、国内、どちらも身近です。都営浅草線も京急、京成線経由で羽田、成田とつながっていますから、こちらを利用する手もあります。もうひとつ、首都高速の箱崎、浜町の出入り口が近いので、車利用時もスピーディ。海外も含め、どこに行くにも便利という言葉がこれほどふさわしい場所もありません。

おいしいけど気取らない、庶民的な雰囲気は下町ならでは

休日ともなると観光客で賑わう甘酒横丁。ガイドブックに載っているような店に混じって、衣料の卸売り店なども並ぶ

人形町一の行列店「玉ひで」。本来は軍鶏鍋の店だが、お手頃さもあってランチの親子丼で有名に

歴史のある街だけに、由緒ある寺社や風情ある通りも残されています。ガイドブック的に紹介すると、安産や子授けにご利益がある「水天宮」、老舗豆腐店や鯛焼き店などが並ぶ「甘酒横丁」などが有名なところ。さらに江戸情緒を求めるのであれば、京都の祇園や先斗町を思わせる路地、料亭のある「小菊通り/ 芸者新道」や居酒屋の並ぶ「住吉小路」などといった穴場スポットもあり、散歩にも、毎日の飲食の場にも事欠かない街と言えます。

全国的に知られた飲食店が多いのもこの街の特徴。親子丼の「玉ひで」、鯛焼きの「柳家」、粕漬けの「魚久」など、いつも行列ができている店もあれば、ミシュランが星をつけた料亭「玄冶店濱田家」もあり、すき焼きの「今半」や「日山」、洋食の「キラク」に「小春軒」、いなり寿司で有名な「志乃多寿司総本店」にふぐ、はたまた土産には人形焼など、おいしいものは目白押し。外食や中食ばかりの生活を送っても、日々おいしいものが食べられる街であることは間違いありません。しかも、洋食屋さんに代表されるように、気取りのない雰囲気、手頃な価格の店が多いのが下町らしいところです。

飲食店以外にも三味線やつづら、刃物、扇子といった老舗などが残されており、インテリアに取り入れたり、海外へのお土産にしたりと、こちらも楽しみ方はいろいろ。歴史や伝統が身近にある街というわけです。

ただし、全体に営業時間が夜8時くらいまでと早いので、その点だけは注意が必要。同様に、食料品店、ドラッグストアなどはありますが、1軒で何でも揃うというタイプの店がない点も知っておいてください。

隅田川に浜町公園、四季のイベントと暮らしの楽しみも盛りだくさん

路地を歩くと、時に昔ながらの粋な日本家屋などもあり、意外な発見が楽しめる

浜町公園に隣接して明治座があり、公演が行われる日には主に女性客で賑わう

安産祈願の腹帯授与は戌の日がベストといわれ、当日は臨時の受付もできるほど。いつが戌の日かについてはホームページ上のカレンダーで確認できる

新大橋通り、人形町通りといったメインストリートにはビルが並び、いかにも都心近くという雰囲気がありますが、一歩入ると静かな路地が残されています。いまだに銭湯もあるほどで、古くから住んでいる人も少なくないのです。そのため、路地には鉢植えが並ぶ懐かしい雰囲気も。多くはないにせよ、街中に緑、生活の匂いのある場所なのです。

また、少し歩けば、関東大震災後の復興事業の一環として計画された浜町公園や隅田川テラス、箱崎公園なども。中でも江戸時代、熊本藩主細川家の下屋敷があった浜町公園は、広場のほか、デイキャンプ場やプール、ゴルフ練習場などを備えた中央区立総合スポーツセンターなどがあり、散歩にスポーツに花見にと1年を通じて楽しめる場所となっています。

もうひとつ、この街に住んで楽しいのは、下町ならではの市や祭りが数多くあること。水天宮では毎月1日、5日、15日には縁日が出ますし、戌の日には安産祈願の参拝客で賑わいます。また、3月には「甘酒横丁祭り」、8月には「せともの市」、10月には「べったら市」などがあり、それにそれぞれの神社の祭礼などをあわせると、ほぼ毎月、なにかしらのイベントがあるといっても過言ではないほど。季節を祭りで感じる生活も優雅で良いものです。

小さな子どもを持つ家庭に優しい、地元中央区の各種制度

人形町のある中央区は都心の他区同様、少子化対策として子育て支援の施策を多く制度化しており、特に注目したいのは小学校入学前までの子どもを持つ家庭への充実した支援策。出産前後の育児支援ヘルパーの派遣、大半の保育所での零歳児保育、お母さんの病気や出産などの事態に対応する緊急一時保育、同様の一時預かり保育、夜間の一時預かりであるトワイライトステイ、保護者に代わって昼間子どもを保育する家庭福祉員(保育ママ)制度、病後児保育など多彩なプログラムが用意されているので、家庭の事情に合わせて使い分けられます。ここ数年の都心回帰の影響で、残念ながら保育所の待機児童数は減ってはいませんが、人形町近くには公立、私立の保育所に加え、認証保育所も多いので、入所が困難というほどではないはずです。

足回りの便利さ、情緒、自然に加え、自治体のバックアップも揃う人形町界隈。シングル、カップルはもちろん、小さな子どものいるファミリーなど幅広い層にもお勧めできる街です。

人形町エリアのおすすめマンション

パークハビオ水天宮前
住所 中央区日本橋蛎殻町2-8-11
交通 日比谷線・浅草線「人形町」駅6分
半蔵門線「水天宮前」駅2分
竣工 2008年3月

ニューシティアパートメンツ日本橋水天宮
住所 中央区日本橋箱崎町
交通 日比谷線・浅草線「人形町」駅8分
東西線「茅場町」駅9分
半蔵門線「水天宮前」駅1分
竣工 2005年6月

日本橋箱崎シティハイツ
住所 中央区日本橋箱崎町
交通 日比谷線・浅草線「人形町」駅8分
日比谷線「茅場町」駅8分
半蔵門線「水天宮前」駅1分
竣工 1996年4月10日

リバーサイド読売ハイツN棟
リバーサイド読売ハイツS棟
住所 中央区日本橋箱崎町
交通 日比谷線・浅草線「人形町」駅8分
半蔵門線「水天宮前」駅3分
竣工 1994年2月

中川寛子(なかがわひろこ)
借りる、買う、貸す、建てるなど、住まいに関する雑誌、書籍、インターネットなどの編集に携わること20数年。
長らく表参道に暮らし、都心居住の快適さを身をもって実感している。All About「住みやすい街選び(首都圏)」ガイド。

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