TokyoRentコラム

Vol.90吉祥寺の人気スポットを
我が家の庭に
「ル シエル 井の頭公園」
唯一無二の魅力

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ル シエル 井の頭公園

03/11/2021

外観外観井の頭公園内から見た「ル シエル 井の頭公園」。高低差があり、1階がちょうど2階くらいの高さになっていることが分かる

不動産の価値の大半は立地にあることはよく知られていますが、賃貸住宅でも同じことが言えます。そのため、広告の文言では「二度と出ない立地」は実にしばしば使われていますが、実際にそれを実感する建物はそう多くはありません。

しかし、今回お邪魔した「ル シエル 井の頭公園」はまさにその言葉通りの立地。多くの人に愛される街吉祥寺の中でも屈指の人気スポット、都立井の頭恩賜公園と地続きで、我が家の窓から緑を、桜を、水面を望めるのです。地元からの問い合わせが殺到するのも無理はありません。

隔てるもののない、井の頭公園隣接地に立地

吉祥寺駅から井の頭通りを都心方向に歩き、すぐの角を右折、井の頭公園の緑が眼前に広がる坂の途中に「ル シエル 井の頭公園」のエントランスがあります。そこから公園側を見ると同物件は公園隣接。建物の敷地と公園の間にはかなりの高低差がありますが、建物は塀もフェンスもなく公園と向かい合っています。

外観外観建物は3階建ての落ち着いた佇まいで低層の多い周辺住宅地に溶け込むようにデザインされている
エントランスエントランス道路からは緩やかな傾斜の階段を上ってエントランスへ。エントランスの右側から奥に駐車場などが用意されている

こんなに恵まれた場所がなぜ、今まで使われてこなかったのでしょう。不思議に思ってお伺いすると、ここは長く公園だった土地なのだとか。物件を担当するケン・コーポレーション吉祥寺支店の立山泰史課長によると昭和60年代から市が所有者から土地を借り、当時は珍しかったバーベキューもできる公園として市民に親しまれてきたといいます。

「土地の所有者は香川県で寛政元年(1789年)創業の老舗醤油メーカーです。このエリアは容積率、建蔽率ともにとても厳しい低層住居専用の地域で、敷地いっぱいに建物を建てるなど収益優先の活用はできません。ですが、長年所有はしていたものの、ずっと公園として貸していた土地を使うということで、400坪にわずか15戸、敷地内に緑地を取るなど余白をたっぷり残した土地利用で贅沢な空間が生まれることになりました」。

我が家の窓から緑、桜、水面を望む

ルーフバルコニー(3階Fタイプ)ルーフバルコニー(3階Fタイプ)子どもであれば言葉通り、駆け回っても十分な広さのあるルーフバルコニー。遮るものがないため、日当たりも良好

公園隣接の魅力をもっとも感じられる部屋ということで最初に見せていただいたのは3階建ての最上階、西の角部屋である100.29㎡の3LDK+SICのFタイプです。玄関ホールから右手にあるリビングルームのドアを開けた瞬間、この部屋の魅力が一目で分かりました。居室部分と同じくらいの、圧倒的な広さのルーフバルコニーがあるのです。

外に出てみると緑はもちろん、その向こうには桜の木や井の頭池の水面が見えていました。花見の特等席といえば良いでしょう。ルーフバルコニーには水栓も用意されています。隣接地に企業の社宅はあるものの、「ル シエル 井の頭公園」よりかなり奥まった場所にあるため、目線が合うようなことはないでしょう。室内の約18畳のリビングに加え、アウトドアにそれ以上の広さの空間がある解放感はなんとも言えません。

リビングダイニング(3階Fタイプ) リビングダイニング(3階Fタイプ)ルーフバルコニー側から見たリビングダイニング。広さは18畳。左側にある洋室は5.5畳で室内干し用にポールが用意されている
リビングダイニング(3階Fタイプ) リビングダイニング(3階Fタイプ)キッチン側から見たルーフバルコニー方向。3階住戸はシックな色調が基本となっており、設備もワンランクこだわったものになっている
ベッドルーム(3階Fタイプ) ベッドルーム(3階Fタイプ)Fタイプのベッドルームは5.5畳、6.4畳、10.3畳となっており、写真はルーフバルコニーに面した主寝室となる10.3畳。ウォークインクローゼットが用意されている
キッチン(3階Fタイプ) キッチン(3階Fタイプ)カウンター式になったキッチンはグリル付き、コンロ3口が用意されており、シンク下はもちろん、壁際にも収納が用意されている
ルーフバルコニー(3階Fタイプ) ルーフバルコニー(3階Fタイプ)隣接する建物とはかなり距離があり、さほど気にはならないはず
眺望(3階Fタイプ) 眺望(3階Fタイプ)左側の濃い緑が井の頭公園。季節になれば桜も見えそう。井の頭池の水面や散歩する人たちも上から眺められる

その隣、やはり3LDK+Storage、97.15㎡のGタイプはリビングと3室すべてが公園の緑に面するワイドスパンの間取り。大きく取られた窓いっぱいの緑は絵画のよう。春には新緑、秋には紅葉も楽しめ、家の中にいながらにして四季を感じることができます。

リビングダイニング(3階Gタイプ)リビングダイニング(3階Gタイプ)Gタイプのリビングダイニングは18.8畳。キッチンに立つと正面に緑の窓が広がる作りになっている
キッチン(3階Gタイプ) キッチン(3階Gタイプ)キッチンはリビング、3室の居室を見守る要となる位置にあり、効率動けるというL字型だ
ベッドルーム(3階Gタイプ)ベッドルーム(3階Gタイプ)ベッドルームは6.3畳、7.0畳、9.3畳と3室あり、写真は7.0畳のもの。2方向に窓があり、明るく、風通しも良い

3階にはこれ以外に建物内でもっとも多いタイプの70㎡弱の2LDKが2戸あり、計4戸。これらの住戸には他の階にない特典があります。それは屋上が利用できること。周辺エリアの建物の多くが2階建て中心の個人住宅のため、視線を遮るものはなく、外から見られる心配もありません。2021年は2度の月食に8月にはペルセウス座流星群も見られるそうですが、この屋上からなら素晴らしい眺めが楽しめることでしょう。

屋上テラス屋上テラス3階入居者のみが使える屋上テラス。建物外壁から後退するように作られているため、外から見られることなく、眺望を満喫できる

広い専用庭という魅力ある1階住戸

1階、2階には70㎡弱の2LDK、1LDK+Sが計11戸ありますが、そのうちでも他にない特徴があるのが1階です。1階住戸は防犯上の懸念から敬遠する人も多いのですが「ル シエル 井の頭公園」は井の頭公園からみると1階でも2階くらいの高さがあります。逆に部屋から見ると公園内を散歩する人を見下ろす形になり、1階住戸でも通る人に見られるような心配は不要。防犯カメラも設置されており、不安を感じることはないはずです。

「自然たっぷりの公園のため、どうしても虫がいます。それが気になる方は2階を選んでいただいたほうが良いかもしれません」と立山氏。

リビングダイニング(1階A1タイプ)リビングダイニング(1階A1タイプ)1階、スキップフロアになったA1タイプのリビングダイニング。天井の高さが印象的。2階以下は白をベースにしたさわやかなインテリア

ただ、そうした面はあるにしても1階の庭は魅力的。一番西側の角部屋、2LDK、66.23㎡のA1タイプを見せていただいたのですが、この部屋は特にキッチンとリビングの間に段差があるスキップフロアの部屋でリビングの天井高はなんと2,830mm。他の部屋よりも300mmほども高いのです。

テラス(1階A1タイプ)テラス(1階A1タイプ)1階の専用庭は塀で囲われているため、子どもを遊ばせていても安心。水栓も用意されています

その上、リビングの先には17.2畳のリビングと隣接する5畳のベッドルームを合わせたよりも広い専用庭があります。庭付き一戸建てのような感覚が味わえると言えば伝わるでしょうか、間取り図だけでは分かりにくいのですが、現地を訪れると良さが実感できます。

「ここはキッチンが高い位置にあり、カウンター式なので調理をしながら庭全体が眺められます。庭で遊ぶ子どもを見守りながら家事ができますし、1階なので階下への音を気にしなくてよいのもお子さんがいらっしゃるご家族にはうれしい作りではないでしょうか」。

リビングダイニング(1階A1タイプ) リビングダイニング(1階A1タイプ)17.2畳のリビングダイニングから5.0畳のベッドルーム方向。窓が多く、風通しの良い作りになっている
キッチン(1階A1タイプ)キッチン(1階A1タイプ)一段高くなっているキッチンに立つと室内はもちろん、庭までが一望できる。子どもを見守りながらの家事にはベストなポジションだ
テラス(1階A1タイプ)テラス(1階A1タイプ)室内から見た専用庭。日当たりが良く、静かなのでデッキチェアを出して横になるだけでリラックスできそう

共用部、住戸内にも魅力多数

エントランスホールエントランスホール間接照明、Rになった壁や緑を望む窓のあるエントランスホール。美術館を思わせる知的な雰囲気がある

1階、3階の部屋をご紹介してきましたが、それ以外にも見逃せない点は多数あります。ひとつはエントランスホールの白を基調にした空間。角がRになっており、窓から敷地内の緑が望めることもあって、きりっと清楚でありながら、柔らかさ、優しさも感じるようになっており、どこか美術館を思わせます。知的な雰囲気は吉祥寺という街にも通じるものがあり、この土地ならではの建物として作られていることが分かります。

住戸内では豊富な収納など住みやすさにこだわった細部が目に留まりました。トイレの手洗いカウンターの下の扉付収納は見た目がすっきりでありながら、必要な品をたっぷりしまえますし、キッチンのスライドカウンターには蒸気の出る炊飯器を置いても安心な配慮がありました。ベビーカーやゴルフバッグなど収納に困る大きなものも入るシューズインクローゼットのある部屋もあり、見学の際には我が家にはどれがベストだろうと意識しながら見ていただきたいところです。

使い勝手では室内に洗濯物を干すためのバー、1階住戸には洗濯物干しも用意されています。室内を飾るためのピクチャーレールやアクセントウォールの存在感もチェックしてみてください。

トイレ(3階Fタイプ)トイレ(3階Fタイプ)トイレには手洗いのついたカウンターが用意されており、カウンター下は収納に。生活感のないデザインに注目
ウォークインクローゼット(3階Fタイプ)ウォークインクローゼット(3階Fタイプ)壁面がすべて収納になっている部屋があるなど、どの住戸も収納はたっぷり。写真は3階Fタイプのウォークインクローゼット
シューズインクローゼット(3階Fタイプ)シューズインクローゼット(3階Fタイプ)3階Fタイプは玄関にシューズインクローゼットも用意されている。それ以外の部屋も下駄箱に加え、収納がある
パウダールーム(3階Gタイプ) パウダールーム(3階Gタイプ)パウダールームの収納はシンク下、鏡面裏に洗濯機置き場上部に加え、部屋によっては壁面にも設置されており、使い勝手が配慮されている
ベッドルーム(3階Gタイプ)ベッドルーム(3階Gタイプ)好きな場所に絵や写真などが飾られるようリビング、ベッドルームにはあらかじめピクチャーレールが用意されている。洗濯物を干すポールも雨の日には便利
キッチンカウンター(3階Gタイプ)キッチンカウンター(3階Gタイプ)キッチンのカウンター下はスライド式になっており、家電を載せたまま、手前に引き出すことができる。コンセントなども内部に用意されている

地元の方々にとってもここは憧れの地

ドローンで撮影した建設地ドローンで撮影した建設地ドローン利用で撮影した建設地。井の頭公園の緑の中に埋もれるような場所にあるのがお分かりいただけよう

2月に竣工し、募集も始まっていますが、それほど広く告知をしていないにも関わらず、地元の方を中心に多くの問い合わせがあり、2月末の時点でほぼ決まりそうな状況とか。これは地元の方々がこの土地に深い関心を寄せていらっしゃる結果です。

「建設中からここが何になるのか、興味を持ってくださった方が多く、現地看板の物件名からWeb検索しての問い合わせも多数いただきました。物件の前の通りは細く、それほど人通りがあるとは思えないのですが、毎日ここを通っていて気になったという方もいらっしゃいました。地元の方々からしても、ここは住んでみたい、憧れの土地だったようです」。

土地の希少性に加え、戸数が少ないこともあって関心を集めている「ル シエル 井の頭公園」。いつかは吉祥寺に住んでみたいと考えている方なら、ぜひ、記憶にとどめておいていただきたい住まいです。

パノラマ

外観外観
屋上テラス屋上テラス
1階A1タイプ1階A1タイプ
2階Dタイプ2階Dタイプ
3階Fタイプ3階Fタイプ
3階Gタイプ3階Gタイプ

【取材協力】

三菱地所リアルエステートサービス株式会社

【文・構成】

中川寛子(なかがわひろこ)
借りる、買う、貸す、建てるなど、住まいに関する雑誌、書籍、インターネットなどの編集に携わること20数年。
長らく表参道に暮らし、都心居住の快適さを身をもって実感している。All About「住みやすい街選び(首都圏)」ガイド。

今回ご紹介した物件

  • ル シエル 井の頭公園

    住所
    東京都武蔵野市吉祥寺南町1
    交通 /
    駅徒歩
    中央線 吉祥寺駅 徒歩7分 他
    間取り
    2LDK
    賃料
    28.4万円

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