家事のしやすさを考える場合、家事動線という言葉をよく使います。これは、家事をするときに、人がどう動くかを間取り図上で考えるもの。たとえば、右の間取りではキッチンの横に洗濯機置き場がありますから、料理と洗濯を同時に行う場合、作業する人が動く距離はごくわずかで済みます。洗濯機置き場が洗面室内にあるとした場合と比べて考えると、効率的で無駄がないので、こうした配置を家事動線がよいと表現します。
この間取りでは、洗濯後の衣類をベッドルーム内のクロゼットに持って行く場合、廊下に面して引き戸があるので、そこから出れば、リビングを通ることなく、最短でクロゼットに行けます。キッチン内のごみを外に出すときにも、リビングを通らずに済みますし、買い物後も玄関からそのままキッチンに荷物を運べます。
このように、間取り図上で動きを想像してみれば、家事動線の良し悪しはすぐに分かるというわけです。ちなみに、右の間取り図のような、2箇所に出入り口のある2ウェイキッチンは、家事動線がよく、使いやすいといわれます。この間取りでは、隣接して洗濯乾燥機のスペースがあるため、さらに効率的です。



