島ひとつを作り直す計画として、話題となった芝浦アイランド。全体で4棟のタワーのうち、2棟が賃貸である「エアタワー」と「ブルームタワ―」。今回はエアタワーの魅力を見ていきましょう。豊富な間取りの特徴、そして選び方のポイントを6つチェックしていきます。
住所:港区芝浦4丁目
交通:山手線・京浜東北線「田町」駅歩8分
竣工:2007年3月 総戸数:871戸
間取:Studio~3LDK(37.15㎡~225.0㎡)
月額賃料:135,000円~1,600,000円
芝浦アイランドで、うれしいけれど、反面ちょっと悩むのが選択肢が豊富すぎるという点です。総戸数871戸、48階建てという規模ですから、単純に間取りだけを選べばいいというわけではなく、階数、方位に始まり、同じ2LDKでも部屋の配置の異なる間取りからどれにするか……。
まず、階数と向きの組み合わせで、眺望面から、どのような選び方ができるのかをまとめたのが、下の図。方角ごとに見えるものが違いますし、しかも、見え方は階数によって異なります。ホームページからも確認はできますが、これは現地で見てみるのが一番。実際に行ってみると、同じ建物なのにこれだけ違うのかと驚かれるはずです。
また、方角と間取りの特徴で、覚えておいていただきたい点は北側と南側に似たような間取りタイプがあるということ。たとえば、20階の北側、南側は専有面積40㎡前後、シングル向きのステューディオタイプから1DK、1LDKが中心ですし、30階は60㎡前後、カップル向きの1LDKなどが中心。北と南、どちらにするか悩んだら、間取りと賃料もあわせて検討してみてください。
眺望以外で階数によって違うのは、カラーテイスト。3階から39階までのスタンダードなタイプの場合、階ごとにシンプルな白、木目のブラウン、深みのある黒のいずれかとなっており、好みに合わせて選べる仕組み。同じ方角の同じ間取りでも、1階違うだけで、テイストは異なるので、これまた、悩んでしまうかもしれません。
また、プレミアタイプのカラーテイストは2種類で、落ち着いた色目に、上質な質感が特徴です。
階数での違いで、もうひとつ、大きなポイントは39階までのスタンダードなタイプと、40階以上のプレミアタイプの差。高層階に配されるプレミアタイプは内装のグレードが高く、全室に冷暖房が入っているなど、住まいとしてレベルアップされていますが、加えて、費用面にも違いがあります。
具体的には礼金が不要で、再契約時(定期借家契約のため、更新ではなく、再契約となります)にかかる事務手数料は一律5万2500円。スタンダードタイプでは礼金2ヶ月、再契約料は賃料の1か月分となっているので、2年以上住むつもりがあれば、プレミアタイプのほうがお得というケースも。間取り的にも、両タイプに似たような2LDK、3LDKがあるので、具体的な数字、間取りで比較検討してみるといいでしょう。
間取り図集を見ていて気がつくのは、DENという表記が多いこと。これは、巣、ほら穴を意味する英語「DEN」から派生した言葉で、リビングや寝室に隣接、書斎や趣味を楽しむ場などとして使われるスペースのこと。窓が設けられないなど、建築基準法で定める部屋としての要件を満たしていないため、DENと表記されるケースも多く、実際には部屋として使えます。そのため、使い方によっては、1LDK+DENが2LDK同様ということも。
間取りを選ぶときには、図面を見て、自分たちが望む使い方ができるかどうかを考えるようにしてください。