島ひとつを作り直す計画として、話題となった芝浦アイランド。全体で4棟のタワーのうち、2棟が賃貸である「エアタワー」と「ブルームタワ―」。今回はエアタワーの魅力を見ていきましょう。豊富な間取りの特徴、そして選び方のポイントを6つチェックしていきます。
【POINT1】オーシャンビュー、それともシティビュー?方角ごとに眺望が異なります
芝浦アイランドで、うれしいけれど、反面ちょっと悩むのが選択肢が豊富すぎるという点です。総戸数871戸、48階建てという規模ですから、単純に間取りだけを選べばいいというわけではなく、階数、方位に始まり、同じ2LDKでも部屋の配置の異なる間取りからどれにするか……。
まず、階数と向きの組み合わせで、眺望面から、どのような選び方ができるのかをまとめたのが、下の図。方角ごとに見えるものが違いますし、しかも、見え方は階数によって異なります。ホームページからも確認はできますが、これは現地で見てみるのが一番。実際に行ってみると、同じ建物なのにこれだけ違うのかと驚かれるはずです。
また、方角と間取りの特徴で、覚えておいていただきたい点は北側と南側に似たような間取りタイプがあるということ。たとえば、20階の北側、南側は専有面積40㎡前後、シングル向きのステューディオタイプから1DK、1LDKが中心ですし、30階は60㎡前後、カップル向きの1LDKなどが中心。北と南、どちらにするか悩んだら、間取りと賃料もあわせて検討してみてください。
【POINT2】モダン、ナチュラルそれともスタイリッシュ?階数ごとにカラーテイストが異なります
眺望以外で階数によって違うのは、カラーテイスト。3階から39階までのスタンダードなタイプの場合、階ごとにシンプルな白、木目のブラウン、深みのある黒のいずれかとなっており、好みに合わせて選べる仕組み。同じ方角の同じ間取りでも、1階違うだけで、テイストは異なるので、これまた、悩んでしまうかもしれません。
また、プレミアタイプのカラーテイストは2種類で、落ち着いた色目に、上質な質感が特徴です。
【POINT3】プレミア、それともスタンダード?長い目で比較すると、プレミアがお得
階数での違いで、もうひとつ、大きなポイントは39階までのスタンダードなタイプと、40階以上のプレミアタイプの差。高層階に配されるプレミアタイプは内装のグレードが高く、全室に冷暖房が入っているなど、住まいとしてレベルアップされていますが、加えて、費用面にも違いがあります。
具体的には礼金が不要で、再契約時(定期借家契約のため、更新ではなく、再契約となります)にかかる事務手数料は一律5万2500円。スタンダードタイプでは礼金2ヶ月、再契約料は賃料の1か月分となっているので、2年以上住むつもりがあれば、プレミアタイプのほうがお得というケースも。間取り的にも、両タイプに似たような2LDK、3LDKがあるので、具体的な数字、間取りで比較検討してみるといいでしょう。
【POINT4】25階までスタジオタイプあり。シングル、カップル向きの間取りが充実しています
タワーマンションの上層階、眺望が楽しめる高さにシングル向きのステューディオタイプや1LDKといった間取りが配されるのは珍しいこと。
しかし、エアタワーでは25階までステューディオタイプがあり、カップル向きの1LDKなら30階以上にも。設備や間取りは他の物件でも手に入るかもしれませんが、眺望だけはここでしか実現できないもの。そう考えると、シングル・カップルには強力にお勧めしたいところです。
【POINT5】使い方次第でいかようにも。DENのある間取りに注目
間取り図集を見ていて気がつくのは、DENという表記が多いこと。これは、巣、ほら穴を意味する英語「DEN」から派生した言葉で、リビングや寝室に隣接、書斎や趣味を楽しむ場などとして使われるスペースのこと。窓が設けられないなど、建築基準法で定める部屋としての要件を満たしていないため、DENと表記されるケースも多く、実際には部屋として使えます。そのため、使い方によっては、1LDK+DENが2LDK同様ということも。
間取りを選ぶときには、図面を見て、自分たちが望む使い方ができるかどうかを考えるようにしてください。
【POINT6】バスタブから眺望を楽しむ。羨望のビューバスも選べます
部屋からだけでなく、バスタイムにも眺望をという贅沢な部屋が多いのもエアタワーの特徴。なかでも、ステューディオタイプでビューバス付きがある物件は、おそらくここだけのはず。私がシングルなら、2年間だけでもいいから住んでみたいものです。
立地や全体計画など、その他にも注目すべき点の多いエアタワーですが、選ぶのに悩んでしまうほど豊富な住戸の選択肢も大きな魅力のひとつ。悩んで、悩んで、自分だけの一部屋を選んでください。
取材物件
【取材物件】芝浦アイランド エアタワー
【取材協力】株式会社ケン・コーポレーション