ニーズは高まっているものの高級賃貸住宅が少なかった渋谷エリア、人気の京都の中でもグレード感のある京都東山と希少な立地にて、住友不動産高級ブランドマンション「ラ・トゥール」シリーズの竣工が相次いでいます。希少な立地だから手に入る眺望や空間の質、サービスなどを見学してきました。
渋谷のイメージを変える!?神南、宇田川に2棟のラ・トゥール
2019年2月に竣工内覧会が行われたのが神南、宇田川という渋谷区でも中心部に立地する「ラ・トゥール渋谷神南」「ラ・トゥール渋谷宇田川」の2物件です。100年に1度とも言われる大改造が進行する渋谷は、IT企業などの集積が進み、職住近接を望む人が増えていますが、窪地という地形的な制約などから住宅が供給されてこなかった地域のひとつです。ニーズの高さは住友不動産が所有する代官山を含む3棟、約400戸が長く満室状態を続けていることからも明らか。今春登場した物件に注目が集まるのは当然でしょう。
高台立地で眺望自慢「ラ・トゥール渋谷神南」
実際の物件を見ていきましょう。まずは、渋谷といえば誰もが想起するNHKの斜め前に建つ「ラ・トゥール渋谷神南」。以前は6階建ての賃貸マンションが建っていたそうですが、耐震性などへの懸念から建替えられ、22階建ての周囲からもひときわ目立つスタイリッシュな姿に生まれ変わりました。
内覧会は22階フロアで行われたのですが、室内に入ったほとんどの人が息を呑んだのはその眺望。低地である渋谷駅前からは坂を上がり切った高台に立地しており、しかも高層階です。北向きの130-Gタイプのリビングダイニングからは眼下にNHKや国立競技場、その隣に代々木公園、奥には新宿の高層ビル群が広がっていますし、南向きの130-Hタイプは変わりゆく渋谷駅周辺部が一望です。自然の移り変わりを楽しみたい人なら北向き、渋谷の変化を日々眺めたい人なら南向きというところでしょうか。130-Gタイプにはビューバスも用意されており、どちらを選ぶか、楽しい悩みのある部屋とも言えます。
最上階の2部屋はいずれも2ベッドルームで専有面積は130㎡前後。天井高が3.1mあるスペシャルな住戸。他の住戸も基本は2ベッドルームで専有面積は75㎡前後から。階数と広さにバリエーションがあるので、我が家の暮らしに合わせて選択できます。
360°MOVIE:75-Fhタイプ(南向き)
渋谷方向を望む南向き、21階、専有面積73.68㎡の2ベッドルーム、75-Fhタイプ。横長の13畳大のリビングに面して5.2畳のベッドルーム、その奥に8.7畳のマスターベッドルームがあり、キッチンは独立型です。
360°MOVIE:90-Dhタイプ(西向き)
代々木公園、NHK方面を望む西向き、21階、専有面積90.70㎡の2ベッドルーム、90-Dhタイプ。コーナーガラスのある15畳のリビングに5.5畳、10畳のベッドルームがあります。ゆったりした廊下にはカウンターが設けられています。
360°MOVIE:90-Ehタイプ(北向き)
代々木公園や新宿方面を望む北向き、21階、専有面積91.13㎡の2ベッドルーム、90-Ehタイプ。15畳のリビングの両側に5.5畳、10.6畳のベッドルームが配されています。キッチンはカウンター式。
屋上庭園が都心の別世界を演出「ラ・トゥール渋谷宇田川」
もう1棟の「ラ・トゥール渋谷宇田川」は東急ハンズにほど近い、かつては古いスタジオなどが建っていた土地を利用して21階建てのタワーとなったもの。17階まではIT企業の本社ビルとして使われることになっており、住宅部分は18階から。神南に比べると、より繁華な立地になりますが、18階のエレベーターホールを下りた印象は外の喧噪を忘れさせてくれるもの。中庭に屋上庭園があるのです。庭園を囲んでロの字型に内廊下、住戸が配されているため、部屋を出る時、帰ってきた時には必ず、緑が目に入るのです。敷地内にも緑は多く、全体としては都心の知られざる隠れ家といった雰囲気があります。
住戸は54.31㎡の1ベッドルームから130㎡弱の2ベッドルームまでバリエーション豊富。単身者からファミリー、セカンドハウス利用など様々な用途に向きます。内部もビューバスあり、アイランドキッチンありと変化に富んでおり、コーナーガラスを使った開放的な部屋が多いのもうれしいところでしょう。
いずれの物件も24時間コンシェルジュを筆頭に人の目と機械による24時間のセキュリティ、非常用発電機などが導入されており、都心の忙しい暮らしに安全を付加してくれます。設備では食器洗浄乾燥機、生ゴミディスポーザー、天井カセット型エアコン、各階のゴミ置き場などが当然ながら標準。神南ではミストサウナ付きの浴室暖房乾燥機があります。
360°MOVIE:125-Eタイプ(北東向き)
18階、専有面積124.05㎡の2ベッドルーム、125-Eタイプ。コーナーガラスのある35.1畳のLDKは迫力のパノラマが広がります。そのほか、12.5畳、9.2畳のベッドルームがあります。アイランドキッチン。
360°MOVIE:100-Hタイプ(南東向き)
18階、専有面積100.62㎡の2ベッドルーム、100-Hタイプ。渋谷駅方面を望む23畳のLDKに11.4畳、8畳のベッドルームがあります。アイランドキッチン。
360°MOVIE:55-Jタイプ(南西き)
19階、専有面積55.25㎡の1ベッドルーム、55-Jタイプ。19.3畳のLDKに面して6畳のベッドルームが配されています。アイランドキッチン。
首都圏以外では初。注目の「ラ・トゥール京都東山」
渋谷の2棟の希少性に勝るとも劣らないのが「ラ・トゥール京都東山」。京都の中でも南禅寺や平安神宮に近い、お屋敷街として知られる東山エリアに立地する物件です。首都圏以外では初の高級賃貸住宅ですが、首都圏のラ・トゥール居住者からは登場を待望していたという声もあったそうで、セカンドハウスとして借りる人が多数いらっしゃるとか。ホテルの宿泊料金の上昇、予約、特に連泊の取りにくさを考えると、ひと月に仕事あるいは観光などで2度、3度京都に行く人ならホテル滞在よりも気軽で楽という声があるのも分かります。
建物は周辺との調和を考えた落ち着いた色調にモダンな和のテイストをプラスしたもので一目見て他とは違う、上質さを感じます。エントランスは2層吹抜けになっており、正面に見える竹が京都らしさを添えます。フロントに24時間コンシェルジュがいる物件は京都ではまだまだ少なく、これもまた希少性と言えそうです。
また、宅配ロッカーをあえて置かず、不在時の宅配物はコンシェルジュが受取り、入口の電光掲示で荷物の到着をお知らせする仕組みになっています。機械に任せるのではない、人の手によるサービスを大事にしていることが分かります。
もうひとつ、他の物件にない特徴が道を挟んで隣り合う、京都でも予約が取れない料亭美濃吉との連携。あらかじめ予約しておけば出張料理や通常は作っていない弁当などの手配をしてもらえるそうで、この距離ならではのサービスです。
住戸は中庭を挟んで東向き、西向きに配されおり、公道に面した西側5階以上の住戸からは京都の夏の風物詩・京都五山の送り火が望めます。対して、東側は奥まっている分、静けさ、独立感が特徴です。75㎡から110㎡中心の西側に比べ、95㎡から130㎡と広めの住戸が中心にもなっています。また、京都では建物の高さ制限が厳しいことから天井高は2.3m、2.4mという物件が多いのですが、同物件は2.5m。開放感が違います。
札幌駅徒歩8分、332戸を擁する30階建タワーマンション「ラ・トゥール札幌伊藤ガーデン」
札幌駅前の通りを西へ徒歩8分。「ラ・トゥール札幌伊藤ガーデン」は百貨店、ホテルの並ぶ通り沿いに立地しています。向かいには広大な北海道大学の植物園があり、建物自体も古くから親しまれてきた深い緑の中にあります。そのためか、駅から歩いて向かうと、お隣の京王プラザホテル札幌の辺りから空気感が変化していきます。
広い車寄せから館内に入ると2層吹抜けのエントランス。札幌では希少な24時間365日利用可能なコンシェルジュのフロントもあります。
住戸は60㎡弱~156㎡強の2LDK、3LDKで賃料は16万円台から85万円まで。平均月額賃料は25万円です。モデルルームとなっている8階の80.42㎡の3LDK・Cタイプは西向きで、リビングルームの窓からは、敷地内の緑の向こうに札幌都心部のビル群遠く大倉山ジャンプ競技場や手稲の山々が広がり、気分がリラックスします。眼下に鉄路も望め、お好きな方には楽しい眺めでしょう。
眺望は階数、向きによって異なっており、面白いことに同物件では高層階が人気なのは当然として、低層階が中層階よりも選ばれており、賃料も高めに設定されているのだとか。その要因は敷地内、植物園の緑。まるで森の中にいるようだと評判を呼んでいるのです。
道を挟んで隣接する京王プラザホテル札幌などと提携した入居者向けサービスも特徴のひとつ。ホテル内にあるトヨタレンタリース新札幌は入居者限定で簡易カーシェアサービスを提供しており、会員登録や月会費不要で気軽に車が利用できます。レンタカー利用の場合にはマンションの車寄せまで車を届けてくれるサービスがあり、エントランスで契約と返却ができます。ホテルからのオードブルのデリバリー、朝食ブッフェを宿泊者並みの料金できるほか、フィットネスクラブの利用に割引が利くなどのサービスも。さらに近隣のワインショップ・エノテカや札幌丸井三越でも各種優待が受けられます。※いずれもサービスの利用には詳細な要件があります
「現在、ご契約頂いている方のうちの約7割は道内の方で、それ以外にはビジネスや旅行でよく北海道に来る方がいらっしゃいます。ホテル代わりに借りるといったセカンドハウス利用の方には、車を持たなくて済むレンタカーや、朝食の準備不要な朝食ブッフェのサービスが特に好評です」(住友不動産賃貸住宅事業部)。
制振構造の建物、非常用エレベーター、給水ポンプ等を約48時間稼働させられる非常用発電機や各種防災備品、給水対策などの防災対策も評価されています。札幌に転勤で来ている役員クラスの人たちには、企業のBCPの観点からも選ばれています。オフィスまで歩いて行ける立地も決め手となっているそうです。
現地を訪れてみるとやはり、大きな魅力は目前の緑。残念ながら桜の時期の前にお邪魔したので、想像するしかありませんが、桜、新緑、紅葉の時期であればどれほどの絶景が楽しめることでしょうか。立地というと利便性にばかり目がいきがちですが、それ以上に大きな魅力もありうるということを教えてくれる住まい、それが「ラ・トゥール札幌伊藤ガーデン」です。
以上、新しく登場したラ・トゥールシリーズをご紹介しました。住友不動産が扱う高額賃貸住宅は首都圏を中心に約5000戸。そのうちの7割を占めるのがここでご紹介したラ・トゥールシリーズで25棟、約3400戸を占めます。希少な立地に続々竣工し、選択肢はますます豊富になっています。
取材物件・取材協力
【取材物件】ラ・トゥール渋谷神南、ラ・トゥール渋谷宇田川、ラ・トゥール京都東山、ラ・トゥール札幌伊藤ガーデン
【取材協力】住友不動産株式会社