賃貸物件、特に都心の物件は日々進化を遂げています。その結果、分譲物件を上回るレベルの立地、設備、広さを備えた物件が多くなっていますし、所有にこだわらない分、暮らしの質にこだわる物件が多いようです。今回はそんな都心賃貸の中でも、暮らし方に新しい提案のある物件を見に行ってきました。
140インチ、圧倒的なサイズの大画面に驚き
訪れたのは東京メトロ半蔵門線、同東西線九段下駅の真上にそびえ建つ『北の丸スクエア ザ・テラス』です。都心で、しかも、駅に近い物件は増加中ですが、敷地内に駅の出入口があるのは、やはり希少でしょう。
しかし、この物件の特徴は立地だけではありません。ここでは、暮らしの新しい提案として、ホームシアターが選択できるのです。入居時にホームシアターを希望すれば、部屋の広さや使い方などに合わせた設備がビルトインされるというのです。
※ONKYOによるプロデュースで、料金は別途です
そのモデルルームがこちら、17階にあるD’タイプ。玄関から15.4畳のリビングに入ると、左手の壁面いっぱいに画面が。壁いっぱいとは、大げさなようですが、実際に見ると、圧倒的に大きい。なにしろ、テレビニュースを見ると、アナウンサーの顔が見ている人間の6倍くらいのサイズなのです。
同行いただいたONKYOさんによると、サイズは140インチ。一般の家庭でホームシアターを導入する場合は100インチ程度だといいますから、これは特大サイズです。そもそも、100インチでも大型です。50インチのテレビ、その4倍が100インチなのですから。
通信・放送技術の進化が美しい大画面を実現
このモデルルームではスクリーンを使わず、壁面を利用することで、ここまで大型の画面を実現。一般のテレビ放送はもとより、BSハイビジョン、地上デジタルからビデオ、DVD、パソコンにつなげればパソコン画面も見られ、契約次第ではオンデマンドで映画を楽しむことも可能。ありとあらゆる画像を楽しめるようになっています。
この、画面の大型化には、以前、このコラムでも取り上げた、通信と放送の融合が寄与しています。単純に画面だけを大きくしても、画質が良くなければ、見られたものではありません。ハイビジョン化、デジタル化があればこその大型画面なのです。また、都心では、光利用が可能ですから、オンデマンドサービス利用も高速で快適です。
もちろん、画面だけではありません。正面、横、後方、低域用に合計8台のスピーカーが設置されており、映画館並みの「7.1ch」サラウンド。映画だけでなく、スポーツ、音楽、カーレースなど、何を見ても、臨場感ある音が全身を包み、ホームアリーナ、ホームスタジアムといった趣き。過日のワールドカップで、大画面を囲んで盛り上がる経験をなさった方なら、それがさらに大型化した感じといえば、お分かりいただけるかもしれません。
映画に集中、スポーツにわいわい。楽しみ方はその人次第
プロによる設置ですので、無粋な配線が室内を這い回ることはありませんし、使い方もリモコン主体で誰にでもラクラク。多彩な番組が見られますから、後は見る人が好きな楽しみ方をすれば良し。暗くしてじっくり映画に集中するもよし、友人が集まった時のBGM代わりにサンバというのもしゃれてますね。D’タイプのように、これだけ画面が大きければバルコニーからも見えますから、夏ならバルコニーで、夜風に当たりながらビール片手に野球観戦も。ただし、音の出しすぎには、ご用心。特に窓を開けているときは、ご近所さんの迷惑にならないような配慮が必要です。
もうひとつ、この物件ではバルコニーの広さも生活を楽しくしてくれます。ウッドデッキ貼りでリビングの続きとして使えるようになっており、向きによっては北の丸公園の緑が眼下に。桜の時期であれば、バルコニーにいながらにして花見です。単に何かがあるというだけではなく、それが、その人次第で何とでも使えるようになっている。これからの賃貸では、そんな自由度の高い付加価値が求められていくような気がします。
取材物件
【取材物件】北の丸スクエア ザ・テラス