1965年(昭和40年)に横浜市が計画を発表して以来、営々と先進的な街作りが続けられてきたみなとみらい21地区。このエリア内で唯一の賃貸として、特別な存在であり続ける「パシフィックロイヤルコートみなとみらい」の魅力を現地で見せていただきました。
民間主導の開発とは異なる、地盤、景観、環境などに配慮された街並み
遠目に眺めるみなとみらい21地区には高層建築物が建ち並び、東京の湾岸エリアに近いイメージを抱きがちです。しかし、横浜市がイニシアティブを取って開発されてきただけに、みなとみらい21地区には東京湾岸エリアに無い、いくつかの特徴があります。
たとえばここは埋立地ですが、1983年の着工時点から耐震性に考慮した地盤改良が行われています。宅地ではサンドドレーン工法、道路には深層混合処理工法と、用途に合わせた改良がなされており、東日本大震災時にも液状化などの被害はありませんでした。
また、電力、通信、地域冷暖房などのライフラインは地下共同溝に収容されており、これも災害時の被害軽減に役立ちます。さらに、整然とした区画、歩車分離の徹底された安全で広い道路、厳しい高さや色の制限などから生まれる美しい街並みはここならでは。都心近くながらもゆったりした空間が作られています。
入居者に喜ばれるサービスを提供、徐々に稼働率がアップ
その制限の厳しさは住宅建設にも及んでいます。ウォーターフロントの街であるにも関わらず、オーシャンビューの賃貸専用物件はパシフィックロイヤルコートみなとみらいの2棟827戸のみ。エリア内に競合がいない状況とあれば、稼働率が高いのは当然という気がしますが、現実はそうでもなかったようです。
「当初は湾岸エリアを希望する人のように都内勤務で横浜在住の入居者を想定していたのですが、実際にはみなとみらいエリアを中心に神奈川県内に勤務する方や外国人入居者が大半でした。竣工後1年ほどでそれに気づき、物件告知、契約時、入居後のサービスを見直したところ、徐々に稼働率が上がり、昨年3月には95%を超えました。戸数が多く、間取り・眺望その他個別性が高いので今でも賃料設定などに悩むところがありますが、現在は順調に推移しています」(大和リビング株式会社 鈴木政好氏)。
もともと、100㎡以上の部屋にはシャワールームを設置しバスルームを二つにするなど外国人仕様にはなっていたものの、高額賃貸を選ぶにあたってはサービスも気になるポイントです。その点に留意して、主な契約者である外資法人のために契約書類のケアを行ったり、実際に住む外国人入居者のためフロントやメイドサービスに英語対応のスタッフを揃えるなど、細やかなフォローが効を奏したというわけです。
共有施設、眺望の希少性、間取りの多様性など選ばれるポイントも多数
入居者に人気が高いのは、やはり横浜では希少性の高い共有施設と眺望。共有施設としてはオーシャンタワー27階にあるスカイラウンジ、同28階にあるゲストルームがよく利用されており週末や長期休暇時には抽選になるほどです。この2施設に比べると華やかではありませんがよく使われているのがフィットネスルーム。取材時にも一人黙々と汗を流す方を何人も見かけました。眺望ではオーシャンタワーの東向きが海の見える部屋となっており、神奈川新聞の花火大会では花火が目の前に上がる絶景が楽しめます。数はそれほど多くはないそうですが、開放的な眺めに癒されたいと、セカンドハウスとして借りている人もいらっしゃるそうです。 共有施設、眺望ほどの派手さはないものの、住戸の多様さも好評の秘密。間取りではスタジオタイプから3LDKまで、専有面積では40m2から140m2までとなっており、家具付き住戸もあれば、ペット可もあり、さらに楕円形の水回りのある個性的な間取りもと実にバリエーションは豊富です。「共有部分の充実・堅固なセキュリティ・間取りのバリエーションなどを考えると、住替えるならこの物件内で、という方が多くいらっしゃいます」。
着工からでもすでに30年が経過したみなとみらい21地区ですが、現在も街の変化は続いています。2013年6月には中心部、横浜美術館の向かい側に地下4階地上6階建てのショッピングモールが完成予定ですし、パシフィックロイヤルコートみなとみらいの隣接地にもスーパー、ホテルなどの建築計画が出ています。希少性はそのままに利便性が向上する、普通にはあり得ないことが、ここでは起きているのです。
取材物件・取材協力
【取材物件】パシフィックロイヤルコートみなとみらい
【取材協力】大和リビング株式会社