東急住宅リース株式会社は2015年4月に東急不動産ホールディングスグル―プ3社の賃貸住宅管理事業を統合し、営業を開始しました。マンション一棟から分譲マンション、戸建てまで、様々なタイプの賃貸住宅の管理運営に携わるほか、海外投資家向けサービス、建物管理サービスやリフォーム工事、コンサルティングサービスなどの幅広い事業を行っています。この度、その東急住宅リース株式会社が新しいブランドを誕生させました。竣工後まもなく満室になったという人気の新ブランドの魅力を見ていきましょう。
変化する時代に対応、いつの時代にも求められる物件を
2018年1月に登場した新ブランドは2種類。ひとつはRC造等のマンションタイプ限定の『LIBR GRANT』(リーブルグラント)で、もうひとつはアパートタイプに限定して名付けられる『LIBR BRAN』(リーブルブラン)。コンセプトは、「常に変化する時代とともに進化し続けること」を前提とし、『LIBR GRANT』は「大きな夢をかなえる場」としての住まいを、『LIBR BRAN』は「自由にのびのびと成長していく場」を表現しているのだそうです。時代がどう変わっても、その時々のニーズに応えられる、時代を超えた良さのある住まいであり、暮らしの場であるということでしょう。
2018年9月現在で8万9000戸を管理する同社が新たにブランドを誕生させたのは、物件建設前からプロジェクトに関わることも多く、頻繁にマンションの名称についての相談を受けていたことから。個別にバラバラの名称を提案するより、統一することで同社の目指す質をアピールし、伝えやすくしようという意図です。目指すものが何か、物件が形になる前から言葉として意識されていれば、質の高い物件になるということもあるでしょう。選ぶ側としても同社が管理する物件であることが分かりやすくなります。
また、ブランド名に使われた「LIBR(リーブル)」は同社の入居者向け専用サイト「かなえていくリーブル」の名称としても使われています。このサイトは入居している建物に関するお知らせ、解約申請などといった実用的な機能が備わっています。また、 家具の購入、掃除や引っ越しといった直接住まいに関連するサービスはもちろんのこと、旅や教育、各種レンタル、趣味などといった生活を豊かにしてくれる幅広い優待割引サービスを用意し、会員限定で利用できる仕組みとなっています。住まいというハードだけではなく、そこでの暮らしを充実させるソフトも提供されているというわけです。
閑静な住宅街に立地、新ブランド第一号物件「LIBR GRANT世田谷弦巻」
さて、その新ブランド第一号物件が「LIBR GRANT世田谷弦巻(リーブルグラント世田谷弦巻)」です。東急田園都市線三軒茶屋駅と京王線下高井戸駅を結ぶ東急世田谷線沿線、上町駅から徒歩6分、東急田園都市線桜新町駅からも徒歩15分という住宅街に立地しており、周辺の緑の豊富さと静けさが印象的な物件です。
2018年1月に竣工した建物は地上4階建て鉄骨造で総戸数は46戸。白と黒のモノトーンのすっきりした外観が遠くからもひときわ目を惹きます。日が暮れ、温かみのある灯りがともると一転、優しい雰囲気になり、我が家に帰って来た安心を感じさせてくれるのもデザインの妙でしょう。
間取りは25㎡台の1Kから52㎡超の2LDKまでの8タイプ。単身者から働くカップル、小さな子どものいるファミリーと幅広い層に向く間取りが揃っています。近年、東急世田谷線沿線は若い世代に人気ですが、一方で広めの間取りが少ない点がよく指摘されています。同物件はそうしたニーズにも合致しており、そのためでしょう、竣工後すぐに満室となっています。
知る人ぞ知る東急世田谷線は静かな暮らしにうれしい立地で人気も上昇中
東急線は東横線、田園都市線が有名ですが、実はそれ以外にも複数の路線があります。そのうちでも知る人ぞ知る路線が東急電鉄唯一の路面電車である東急世田谷線です。約5キロの路線には10駅があり、各駅間は歩いてもすぐ。並走する世田谷通りには渋谷までのバスも走っており、乗換はあるもののさほど不便ではなく、その一方で味わいのある路線です。
特に「LIBR GRANT世田谷弦巻(リーブルグラント世田谷弦巻)」のある上町駅周辺はその昔の世田谷の中心地として歴史のある土地。駅と物件の間には堂々たる威容を誇る代官屋敷があり、その前の通りでは毎年12月と1月に江戸期から続くボロ市なるイベントが開催されます。地盤が強固で長年災害に縁のない土地であることから見上げるような大樹も多く、安心で快適な暮らしの場としてはふさわしいエリアです。
また、2駅隣の松陰神社前はここ数年、しゃれた店、夜間遅くまでやっている店などが増えた話題のまち。松陰神社から世田谷通り沿いにかけては、予約をしておかないと買えないパン屋、いつも行列ができている手作り台湾肉包の店、都心からわざわざ訪れる人もいる蕎麦店など、近所に住んでいたら重宝しそうなレベルの高い店も多数揃っており、生活を楽しむにはうれしい場所のひとつ。区役所や図書館、病院、スーパーその他の設備も近くに集まっており、実用面での利便性が高いエリアも忘れてはなりません。
物件選びでは建物そのものに目がいきがちですが、充実した生活を送るためにはどんな地域にあるのかを吟味する必要もあります。その点、こうした、知れば知るほど魅力のある立地に第一号物件があるあたり、同社の新ブランドの今後には期待ができそうです。
取材物件・取材協力
【取材物件】LIBRGRANT世田谷弦巻
【取材協力】東急住宅リース株式会社