住まい選びではどちらかと言えば女性のほうが細かく細部をチェック、厳しい見方をすると言われます。立地では利便性だけでなく、防犯、防災などの安全面も気にしますし、水回りでは設備の有無に留まらず、使い勝手にも目が行く人が多いのです。つまり、女性に選ばれるのは総合的にバランスが取れている物件であると言えるわけですが、その観点から注目したいのがこのところ、女性からの申し込みが増えているという「ラ・トゥール新宿アネックス」です。どんな物件なのか、見て行きましょう。
33階建ての免振タワー、ラ・トゥール新宿アネックス。住宅階は４～９階となっている
交通、買い物、飲食に遊びまで。何でも揃うまち、新宿
立地するのは新宿中央公園の北側、方南通りからほんの少し入ったところ。通りから建物は見えるものの、幹線道路沿いではない、奥まった隠れ家感のある場所です。周辺は東京都庁も含め、多くのオフィスビルが並ぶ地域で、勤務先によっては職住隣接も可能でしょう。
交通は丸の内線「西新宿」駅や大江戸線「都庁前」駅、「西新宿五丁目」駅までがそれぞれ徒歩数分、JR、京王線、小田急線などが交差する世界一のターミナル駅、「新宿」が徒歩圏内。JR「新宿」駅までの巡回シャトルバスも運行しています。ご存じのように駅周辺には多くの百貨店にファッションビル、飲食店などが集積しており、買い物、飲食には数えきれないほどの選択肢があります。
それ以外に新宿に集まっているものとしては、ヒルトン新宿、ハイアットリージェンシー東京、京王プラザホテルなどのホテルのほかに、メジャーから独立系までの幅広い作品を上映する複数の映画館、東京オペラシティや紀伊國屋ホールといった芸術、音楽などが楽しめる劇場やホール、東京医科大学病院のような設備や診察科目の充実した大病院などなど。新宿末廣亭のように今では珍しい定席の寄席も健在です。ちなみに新宿区には前掲の大学病院のほか、東京女子医科大学病院、慶應義塾大学病院、国立国際医療研究センター病院などといった規模の大きい病院が多く、千代田区、港区などを凌ぐほどです。
高層ビルが並び、ホテル、オフィス、病院などが林立する西新宿副都心エリア
自然、四季を楽しめる都心のオアシス、新宿中央公園が目の前に
加えて新宿中央公園、十二社熊野神社など自然、歴史にも恵まれているのが新宿の魅力。無味乾燥な都心ではないのです。新宿区立の公園としては最大の面積を誇る新宿中央公園は姉妹都市である長野県伊那市の高遠コヒガンサクラに始まり、四季折々の植物を楽しめる場所。意外に鳥や昆虫も生息しており、さらにフリーマーケットをはじめ、多様なイベントが開催されています。
現在、新宿中央公園では芝生公園の整備工事などが行われており、2020年５月にはカフェやレストラン、ボルダリングスペースなどのある楽しい場所に生まれ変わる予定です。
新宿区立の公園としては最大の約8万8千平米という広さの新宿中央公園。フリーマーケットその他様々なイベントの開催地でもある
立地、建物、設備のあらゆる面から安全を確保
また、西新宿という土地で大事なのは武蔵野台地のうちでも古く、高い淀橋台にあるという点です。関東大震災以降、東京では武蔵野台地上での被害が少なかったことを受けて人口が下町から西側の台地上に移動しており、台地の強固さが知られるようになりました。そのうちでも新宿周辺は揺れにくいとされる場所です。「ラ・トゥール新宿アネックス」は、そうした立地的な災害への強さに加えて中間免震構造を採用、非常用発電機を備えるなど建物、設備面での備えもあります。
安全という点では防犯も気になりますが、オートロックや防犯カメラなどといった設備に加え、エントランスホールに24時間、365日常駐するコンシェルジュも心強い存在です。 来訪者はすべてコンシェルジュを通して入居者を訪れることになるため、想定外の訪問者やセールスなど招かれざる客の対応はコンシェルジュがしてくれるのです。機械だけでなく、人にも守られている住まいというわけです。
建物に入ると２層吹抜けの空間にコンシェルジュが迎えてくれる。24時間365日対応可能
単身者向けにも食洗器、ミストサウナなどファミリー同等の充実した設備
気になる住戸は、30㎡台の１Ｋを中心に70㎡台の1LDK、2LDKまでの102戸。そのうち、30.60㎡の１Ｋ、36.51㎡の１Ｒそして72.00㎡の１ＬＤＫを見学させていただいたのですが、驚いたのは設備の充実ぶり。
単身者向けの30.60㎡の１Ｋにも食洗器、ディスポーザー、ミストサウナ、ビルトインエアコンが設置されており、床暖房はリビングのみならず、キッチンにまで。これまで数多くの物件を見てきましたが、単身者向きでここまで充実した、ファミリー同等の設備が導入されている例はほとんどありません。また、単身者向きでも大型の冷蔵庫が入り、鍋同士がぶつかりにくく、作業しやすい斜めの２口IHが採用されていたりなど、細かい部分の使い勝手にも配慮が行き届いています。
居室は約10畳あり、天井の高さもあって実際の面積以上にゆったりしている
IHの2口コンロに食器洗浄乾燥機、ディスポ―ザーを配したキッチン。シンクも大型でこれなら料理好きも満足
これが１LDK以上になるとキッチンのIHが３口になり、床暖房が寝室にも配され、トイレに独立した手洗いが付くようになりとこちらも充実を実感します。間取りとは関係なく、各階にゴミ置き場があり、いつでも利用できる点も地味ながら便利な点です。
居室部分は約12.5畳あり、収納も2カ所に。正方形に近い形状で家具の配置がしやすいのもポイント
単身者向きでも余裕のある玄関ホール
三面鏡の配されたパウダールーム
ミストサウナもあるバスルーム。美容、健康が気になる人にお勧め
居室ではもうひとつ、屋根のある、奥行き２ｍのバルコニーも隠れた魅力のひとつ。新宿の夜景を眺めながらのんびりするのは楽しいはずです。
奥行き２ｍ、天井のあるバルコニー。空や夜景を眺めながらのんびり過ごせる空間
周辺には植栽を配した建物、公園などがあるため、外に目をやると意外なほど緑が楽しめる
広さという意味では最大で約2550mmという室内の天井高、共用廊下やエレベーターホールの開放感もお伝えしたいところ。全体に伸びやかな雰囲気なのです。共用部は赤っぽい茶色に白い輪が重なる文様のカーペット、シックな金色にも見える壁紙が落ち着いた雰囲気を醸し出しており、我が家として愛着を持って暮らせそうです。
広さに驚くエレベーターホールに共用廊下。落ち着いたインテリアが印象的
これまでの入居者は単身者が70％ほどを占めており、うち６～７割は30～40代を中心にした男性とのことですが、最近、設備等の充実ぶりが知られてきたためか、20~30代の女性も増加中。コンパクトな部屋が大半を占めていることから、同社のラ・トゥールシリーズのうちでは比較的賃料が手頃な点も選ばれる要因のひとつのようです。
個人的には物件エントランスからものの１分ほどの距離に24時間営業の、クリーニング店の入ったスーパー、ドラッグストアがあることや周辺に郵便局、ペットホテルやアジアンフードその他個性のある店舗が並ぶことなども推したいポイント。ここで生活したら、楽しく自分らしい毎日が送れそうです。
取材物件・取材協力
【取材物件】ラ・トゥール新宿アネックス
【取材協力】住友不動産株式会社