【サンゲツ】インテリアアドバイザーが実演する、 お部屋別「ワンランク上のカーテン」の選び方
TOKYO RENTが紹介する上質な住まい。そこに本当にふさわしいアイテムやサービスを通して「ラグジュアリー」を解き明かすスペシャルコンテンツ。
今回、TOKYO RENT編集部は、国内屈指のインテリアブランドメーカー『サンゲツ』のショールームへ。そこにはカラーリングも機能も様々なカーテンが展示され、お客様の好みに寄り添ってインテリアを選んでくれるインテリアアドバイザーの方々が常駐しています。
この記事では特別に、素材と質感をこだわり抜いたカーテン「2024-2028 STRINGS(ストリングス)」のラインナップから、高級マンションにふさわしいカーテン選びを実演いただきました。TOKYO RENTが厳選した3タイプの高級マンションに、サンゲツでインテリアアドバイザーとしても活躍する小西真澄様は、どのようなカーテンを提案するのでしょうか?
カーテン選びのプロフェッショナルと考えるラグジュアリーな住まい
——サンゲツがカーテンのショールームを開設し、インテリアアドバイザーが常駐している理由を教えてください。
小西:インテリアのなかでも私たちサンゲツが扱う「カーテン」は、お部屋の中でとても面積が大きく、印象を左右します。しかしながら、カーテンは素材、質感、色、柄など選択肢が膨大で、おひとりでは選びにくい場合も多いですよね。そこで、お住まいになる方にとって最適な商品とその組み合わせを見つけ出すためにアドバイザーを揃え、提案をしてきました。
——特に、富裕層のお客様に好まれるカーテンの特徴はありますか?
小西:「価格」ではなく「質の良いもの」を好まれます。近年のトレンドはナチュラル志向。安らぎを与えてくれるアースカラーが人気ですね。素材では、シンプルな無地調でありながら織り方や糸の素材で存在感を出している上質なカーテンが求められています。
また、デザイン性の高い商品のストーリーや、機能を高めている理由などをしっかり理解して選びたい方も多くいらっしゃる印象です。
けれど、お住まいになる方によってデザインの好みや暮らし方は本当に千差万別です。TOKYO RENTに掲載されている物件にも、ひとつとして同じものはありませんよね。
——その通りです。間取り、立地、眺望、設備など物件ごとに多種多様な魅力があります。そのなかでも、今回は3つのお部屋をピックアップしてきました。ぜひコーディネートをお願いいたします。
小西:承知しました。サンゲツのカーテン「2024-2028 STRINGS(ストリングス)」のラインナップから、ワンランク上の組み合わせを見つけていきましょう。
CASE 01:タワーマンション



——まずはこのお部屋から。東京湾沿いのタワーマンションです。高層階の角部屋で、高級マンションらしい大開口の窓が特徴です。
小西:最高のオーシャンビューですね。窓は南向きの二面採光で、日差しがとてもよく入りそうです。この部屋にはどんな方がお住まいなのでしょうか?
——30代のDINKSで、共働きのパワーカップルを想定しています。ワークスタイルとしては在宅勤務が多く、日中も自宅で過ごす時間が長いおふたり。どんなカーテンを合わせていただけますでしょうか?
小西:この眺望を思いきり楽しめる部屋に仕上げたいですよね。
カーテンは通常、薄手のシアーカーテンと、厚くボリュームのあるドレープカーテンの2枚を使いますが、このお部屋で工夫が必要なのは、まずは透明感があるシアーカーテンです。こちらはいかがでしょうか?

関東ビジネスユニット 西関東支社 営業二課 プロフェッショナル
——透け感のある美しい生地ですね。機能面の特徴はありますか?
小西:実はこのシアーカーテンは遮熱効果を持っているんです。裏側にステンレスを分子状にして吹き付ける「スパッタリング加工」を施し、光を反射させます。
窓が大きく日差しがよく入るということは、室内の温度が上がりやすいということ。使用環境によりますが、遮熱機能のないシアーと比較し、日中の体感温度が下がります。
遮熱機能つきのカーテンは生地が厚くて景色を隠してしまったり、質感が重くなってしまうことがありますが、このシアーカーテンは閉めていても窓の向こうの景色を感じさせます。在宅ワークが多い居住者様には特におすすめです。
このスパッタリング加工を用いることで、透け感のあるパターン柄など、意匠性の高い遮熱シアーの開発が可能になりました。

——デザインと機能が両立されているのですね。ドレープカーテンは何を組み合わせますか?
小西:このお部屋のような大きな窓に合わせる際には、カーテンのボリュームが多くなるため吊ったときに広がりにくい素材を選びたいと思います。適度に落ち感があり、主張しすぎないものが良いのでは。 こちらのレーヨン素材のやわらかな質感のドレープカーテンはいかがでしょうか?

——トレンドのグレージュ。落ち着きがあり、物件のフローリングや建具にも人気のカラーリングです。
小西:そうですね。統一感が出しやすいと思います。お部屋のベースカラーとしてシンプルな印象を与えつつも、このカーテンは「織り」に工夫があります。眺める角度によって生地の表情が変わって見えませんか。
——たしかに、ドレープが輝いているような不思議な色味ですね。
小西:「シャンブレー効果」と呼ばれる色の移り変わりです。こちらの「SC7115」は経糸にブルー、緯糸にグレイッシュパープルの糸を織り込み、グラデーションを感じる複雑な色合いを作り出しました。モダンさと華やかさがある生地で、見る角度によって経糸の色が強く見えたり、緯糸の色が強く見えたりと異なる表情を生み出します。高級マンションの大きな窓にこそ合うと思います。


ご紹介した商品

細い分繊糸で織られた繊細な表情、メタリック感ある独特の色彩が特徴のモダンなシアーです。

やわらかなドレープ、シャンブレー効果が魅力。見る角度により、異なる表情を楽しめます。

やわらかなドレープ、シャンブレー効果が魅力。見る角度により、異なる表情を楽しめます。
CASE 02:低層マンション

※写真内のカーテンは仮設でありご紹介商品ではございません

——次のお部屋は、低層マンションの角部屋です。代々木公園に隣接しており、公園の木々が目隠しになってプライバシーを確保してくれる物件です。 お住まいはヨーロッパ出身で環境意識が高い外国人の方と、日本人のDINKSを想定しています。
小西:海を望む芝浦アイランドから一変して、落ち着きあるグリーンビューですね。低層階でも外から室内が見えず安心。明るさもありながら、直射日光が強く差し込まない環境。でしたら、あえてカーテンは1枚でいかがでしょうか?
屋外のグリーンに共鳴するように、素材は本物のリネン(麻)を。欧米出身の方でしたら、この「LIBECO(リベコ)」の生地は喜ばれるかもしれません。ベルギー王室御用達のリネンブランドです。
欧州でのリネンの原料の不作や生産農家の減少などからリネンが高騰、調達に苦労しましたが、世界でも一流の天然素材です。無地やシンプルな柄が特におすすめです。


——シアーにもドレープにも使えそうな贅沢な素材感です。肌触りがとても良いですね。
小西:そうですね。もし1枚で難しければ、素材感のあるカーテンを2枚で重ねるというコーディネートもよろしいかと思います。 リネンやコットン等を組み合わせた商品の中でも、ナチュラルな風合いのものを合わせることでより雰囲気が高まります。


ご紹介した商品

ヨーロッパ最高品質のベルギーリネン。チンツ加工による上品な光沢をお楽しみください。

ヨーロッパ最高品質のベルギーリネン。チンツ加工による上品な光沢をお楽しみください。

リネンの生地にトレンドのボタニカル柄をプリント。シックなカラーがナチュラルな雰囲気を高めます。

コットン混の極太の糸を織り込んだファブリック。やわらかな質感が心地よい時間へ誘います。
CASE 03:都市型マンション

※写真内のカーテンは仮設でありご紹介商品ではございません

——最後は、都心のコンパクトマンションです。駅にも繁華街にも近く、人通りが多いエリアにある物件にはどんなカーテンを提案しますか。お住まいは30代のシングル女性で、仕事もプライベートもどちらも大切にされている方です。カーテン選びは機能性を重視されるという想定です。
小西:お洒落なデザイナーズマンションですね。都会の真ん中で思いきり働き、家に帰った後はひとりの時間をくつろいで過ごしたい方なのではないでしょうか。機能性という面で人気が高いのは遮光カーテンです。女性の一人暮らしでは、特に夜間は外からの視線が気にならないという点でもおすすめです。
——安心感がありますね。けれど、遮光カーテンは色が暗めで、部屋の雰囲気がすこし重くなってしまうイメージがあります。
小西:そうですね。そのなかで女性向けにご提案したいのは光沢あるモール糸を使用したカーテンです。特に糸の素材と織組織にこだわった、高級感を感じさせるテクスチャーが際立つ無地調カーテンなんですよ。
おっしゃるとおり、遮光カーテンには「黒っぽい」というイメージがあると思います。このカーテンは遮光性能を持たせるために生地を織る際に黒い糸を挟み込んで織っていますが、織組織を工夫することで表には見えない仕立てになっています。プライバシーを守り、安心感がありながら適度な落ち感もあり、見た目にも重くなりにくい商品です。
最近の遮光カーテンには、テクスチャーにも多くのバリエーションがあります。まるでレザーのような質感のものであったり、さきほどのようにシャンブレー効果を利かせたり、自分の空間だからこそ好みの質感を見つけていただきたいと思います。

——素敵です。女性のお部屋にも合いそうですね。
小西:それに合わせていくシアーカーテンは、休日にお部屋でくつろいでいるときに雰囲気を演出するものを提案したいですね。 デザインシアーの「光を纏う」シリーズは、「STRINGS」のなかでも空気感にこだわったシリーズです。 光と影を楽しんでもらえるように、さまざまな技法で生地に透け感を出しています。
——見惚れてしまうようです。木漏れ日のように床に伸びる影が美しいですね。
小西:「光を纏う」シリーズは窓からの光で、部屋のなかを影で彩るようデザインしました。朝・昼・夜で、生活の中にはそれぞれの陰影があらわれます。自宅ですごす時間の経過そのものの変化を感じ、癒しを与えてくれるように。カーテンは一緒にすごす時間が長いインテリアのひとつですから。 ファブリックを通して差し込む光の表情を楽しんで頂きながら、日々の暮らしに安らぎを与えてくれるのではないか、と思います。


ご紹介した商品

全面に光沢あるモール糸を使用した遮光カーテン。高級感ある表情はお部屋をラグジュアリーに演出します。

フロントカットと収縮加工を施したこだわりの表情、タイル柄のような透け感が美しいファブリックです。
ラグジュアリーとは「自分らしい理想の暮らし」を持つこと
——今回はありがとうございました。お部屋とカーテンのコーディネートの奥深い楽しみを教えていただきました。
小西:ショールームでは実際に窓にかかっている様子をご覧になったり、私たちサンゲツのインテリアアドバイザーが直接お話を伺うことでより良いご提案ができます。ぜひ足を運んでいただきたいですね。
——TOKYO RENTのお客様がサンゲツのアドバイザー様に相談したい場合に、用意しておくと提案の精度が上がるものはありますか?
小西:お部屋のことをたくさん話していただきたいですね。間取り、フローリングの材質。どういったテイストが好きなのか、SNSでみかけた素敵なお部屋の写真でも結構です。好きな色ひとつからでもイメージは広げていくことができます。お部屋に置きたいと思っている椅子・テーブル・ソファや、設備機器が決まっている方もいると思います。その写真や資料も拝見できれば、全体とカーテンの統一感を考えられます。
けれど、もっとも大切なのは、どのような暮らし方を求めているのかという想いです。ご家族構成やお仕事。これからの住まいの理想を伺えることを楽しみにお待ちしております。

(右)小西真澄 様(関東ビジネスユニット 西関東支社 営業二課 プロフェッショナル)
(左)吉田かおり 様(ファブリックユニット 商品開発課 プロフェッショナル)