「the UPPERHOUSE SHIROKANE」緑の白金・三光坂の頂に誕生。300㎡近い住戸が揃う低層マンション
都心のお屋敷街として名高い白金、三光坂を上り切ったところに300㎡近い住戸のある4階建ての低層マンション「the UPPERHOUSE SHIROKANE」が誕生しました。緑豊かで静かな高台の環境に広い住戸、戸数分用意された平置き駐車場など数々の魅力を備えた物件を現地でつぶさに見てきました。
立地:白金エリアでも他にない高台、由緒正しい邸宅地に立地
都心部の住宅街のうちでも歴史を感じさせるのが白金・白金台界隈でしょう。港区のホームページによると白金という地名は室町時代にこの地に居住した豪族が大量の銀(しろかね)を保有していたことから白金長者と呼ばれ、それに由来するとされています。館があったのは現在の国立科学博物館附属自然教育園のあたりとされ、城郭跡は確認されていないものの、樹齢500年に及ぶ樹木があるなど古くから利用されてきた土地であることは間違いありません。
現在の白金は1丁目から6丁目まである広範なエリアで全域が高台というわけではありません。古川沿いのように低地で、再開発が進む前は工場が密集していた地域もありますが、今回ご紹介するthe UPPERHOUSE SHIROKANEは古川周辺から三光坂を上がった高台。地理院地図で見ると古川沿いの標高は7m弱ですが、三光坂の入口で12m、建物がある辺りは30m弱。東京都心では麹町や赤坂、青山などの住宅地も標高は30m前後ですから、この数字は昔からの住宅地のひとつの目安と言えるかもしれません。現地に行ってみると三光坂を登り、左折して現地に向かう部分も緩やかな坂と坂続きで、本当に高台にあることがリアルに分かります。

(外部リンク:国土交通省国土地理院)
三光坂は坂下にある専心寺にあった三葉の松にちなんで三葉坂と言われていたものが三鈷坂(さんこ:仏具の一種)と転じ、最終的には三光坂となったなどと言われています。坂の斜面には寺が集まっていますが、これらはいずれも江戸初期に開基されたもの。その点からも土地の歴史が分かるというものです。

その高台で5,000坪という大きな面積を占めるのは建築、歴史好きの方ならご存知かもしれません、服部時計店(現セイコーグループ)の創業者・服部金太郎の住宅、通称服部ハウスです。1933年(昭和8年)に高橋貞太郎の設計で建てられた洋館で、第二世界大戦後、米軍に接収され、極東国際軍事裁判(東京裁判)を担当した検事たちの住居となり、1948年からはここで東京裁判の判決文の翻訳が行われました。戦後の歴史が作られた場所のひとつというわけです。
その服部ハウスと道を隔てて向かいあうのがthe UPPERHOUSE SHIROKANE。元々は1965年の誕生以降、海外の富裕層に選ばれてきたホーマットシリーズのうちの1棟、ホーマット オークがあった場所です。その名残として建物入口には石灯籠が残されており、この地が代々どのような人達に選ばれてきたかを教えてくれます。

ところで服部ハウスですが、住む人がいなくなった後に何度か主が替わり、2025年には地元の人達に向けて開発計画の説明会が行われました。ただ、その後、2026年春の時点では何の動きもない様子。開発に伴い、the UPPERHOUSE SHIROKANE前面の道路の拡幅、歩道の新設などの計画もあるそうですが、まだしばらくは今のまま、借景が楽しめる状況が続きそうです。
近隣ではもうひとつ、かつて東京都の職員住宅だった土地に2029年度(令和11年度)開校予定で東京都立新国際高校の建設が始まっています。大正時代には宇和島藩主伊達家の屋敷があった場所です。こちらは桜田通り沿いに立地、少し離れていることもあって工事による影響は想像できません。ただ、同校の開校によって周辺の教育環境はさらに一段と良くなるでしょう。


建物全体の特徴:広さ、天井高を備えた圧倒的広さに全戸分の平置き駐車場
では、実際の物件を見ていきましょう。エントランスを入ったところから感じるのは質感へのこだわりです。広いエントランスホールの石貼りの床、壁面に設えられた外腰掛(茶道で日常から非日常への移行空間となる茶室外露地にある待合スぺース)のように見えるベンチに使われた一枚板、古材などからはさりげない和のテイストも感じられます。壁面にはアートが飾られる予定です。
続いて建物全体のうち、得難い特徴として2点あげましょう。
ひとつはもっともコンパクトな部屋でも166㎡、広い部屋では290㎡弱という広さです。特にリビングは50畳、60畳台という住戸もあり、しかも天井高は2.8m、梁下で2.65m、サッシ高は2.4m。圧倒的な広さがあります。


広さに加え、もうひとつの得難い特徴は戸数分用意された、車高の高い大型車でも余裕で停められる平置きの地下駐車場(有料)です。各箇所に充電設備が導入されており、駐車場料金にはチャージ代も含まれています。駐輪場も各戸2台分用意されています。



間取りの特徴:PP分離、独立マスターベッドルームを備えた間取り
広さを活かして間取りにもさまざまな工夫が凝らされています。もっとも大きなポイントはプライベートとパブリックが分離されていること。特に分かりやすいのは2カ所にエントランスのある4階、2戸のペントハウス。リビングに続く玄関と各ベッドルームに続く玄関が分けられており、来客時などの時間と個室での暮らしを分離、互いに気兼ねなく過ごせるようになっているのです。
水回りもそれを考えて配されています。トイレは来客などが使いやすいように玄関近くに1カ所とマスターベッドルーム、それ以外に1カ所ずつ。バスルーム、パウダールームはマスターベッドルームとそれ以外にそれぞれ用意されており、ゆったり使うことができます。しかも、パウダールームは2カ所ともツインボウルになっており、家族数の多いファミリーでも気にならないでしょう。
キッチンはⅡ型のセパレートキッチン。シンクとコンロが2つのカウンターに分かれて並行に配されており、作業スペースが広いのが特徴です。家族や友人とキッチンを囲んで一緒に調理する時やシェフを呼んだりする時などには使いやすいはずです。
同様に大型の冷蔵庫、オーブン、2台の洗濯乾燥機などと設備もゆとりのサイズ、数が用意されています。加えて収納も豊富に用意されているので、室内空間をモノに使う必要はありません。各戸に1カ所ずつトランクルームも用意されています。至るところに住みやすさへの配慮があるという住まいというわけです。
4階:ここだけの眺めが楽しめる広々ペントハウス
最初に訪れた4階にはペントハウスが2戸あり、見学したのは270.63㎡の4LDKです。リビングは53.5畳ほど。二面が窓になっており、そこに前述通りの天井の高さですから、圧倒的という言葉がふさわしい大空間です。加えてリビングの大開口の向こうには服部ハウスの緑と洋館の姿。長らく公開されてこなかった建物でもあり、建築好きならこの眺めを得難いと思うに違いありません。
リビングの奥にはキッチンのあるファミリールーム、約11.6畳があり、ここは締め切っても使えます。また、ファミリールーム、リビングには建物内でここだけというルーフバルコニーがあります。奥行きのある、日当たりの良い静かな空間でもあり、いろいろな使い方ができそうです。
マスターベッドルームは住戸の一番奥まった位置にあり、16畳の広さに加えてバスルーム、パウダールーム、トイレがあり、他のベッドルームの間にはウォークインクロゼット。独立感の高い部屋です。
他のベッドルームは隣り合う6.1畳、6.3畳と、マスターベッドルームと水回りを挟んだ場所にある8.6畳の3室。どの部屋にも収納が用意されています。家族数、暮らし方によってはどれか1室をゲストルームにするという使い方もありそうです。
広さ以外で気づくのは使いやすさ、暮らしやすさへの配慮。前述したようにマスターベッドルームと他の部屋との間に水回りや収納を配して音が伝わりにくくなっていますし、2台の洗濯乾燥機が置かれたスペースの壁面は片付けやすいようすべて収納。無垢材を使ったフローリングは質感を伝えながらも尖った印象はなく、どちらかといえば控えめ。部屋自体が主張し過ぎないとでもいえば良いでしょうか、どんなインテリア、暮らしにも寄り添ってくれそうです。
2階~3階:都心とは思えない風景が広がる豊かな住戸
続いては2階、190.63㎡の3LDKです。2階、3階のうち、北側の住戸には気にする人は気にするかもしれないポイントがあります。それは住戸内の場所、角度などによっては隣接する寺院の墓地が見える可能性があるということ。今後、窓の下半分に見えなくするようなフィルムを貼る予定ですし、窓辺に寄らなければほとんど見えません。バルコニーのあるベッドルームからも見えないので、どう考えるかはその人次第です。
ちなみに境を接する重秀寺は2026年に開創400年という禅宗の古刹で、この地では最古参に近い存在です。この地の歴史を体現する寺院でもあり、参禅、茶道教室など地域に開かれた活動も行われています。そうした文化に関心のある方には興味深い存在かもしれません。
間取りは39.1畳のリビング、6.3畳のキッチン、13.3畳のマスターベッドルームに7.9畳の2室のベッドルーム。キッチン周辺にパントリーを始め、収納が多いのが目につくところ。玄関からシューズインクローク、洗濯乾燥機スペース、キッチンが繋がった回遊性の高さも特徴で、家事のしやすさから人気を集めそうです。
1階:明るく、広い庭が人気
最後は1階です。たいていの物件では1階はあまり人気が高くないことが多いのですが、the UPPERHOUSE SHIROKANEでの一番人気は1階。全3部屋のいずれにも入居者募集を始めた早々に複数の申込が入り、あっという間に決まってしまったとか。その理由は広い庭があるため、どの住戸も陽光が入って明るいということ。
たとえば見せていただいた166.83㎡の3LDKは建物内では一番コンパクトな部屋ですが、リビングに続く庭がリビングを実際以上に広く見せています。庭として使える部分はウッドデッキ部分ですが、そこから先の庭の広がりは贅沢の一言。北東向きだというのに、気持ちよく明るいのは驚きです。
さらにその先には前述の重秀寺の緑が借景となります。椿や梅など花をつける樹木も植えられており、いながらにして四季を感じられるのです。
お隣の182.42㎡の3LDKも同様。日本古来の建築思想に庭園と建物を一体のものとして設計、調和させることを意味する庭屋一如(ていおくいちにょ)という言葉がありますが、今となっては珍しいそうした感覚のある空間と言っても良いかもしれません。都心にいるというのに別世界にいる感覚が味わえる住戸というわけです。
以上、さまざまな観点から得難いポイントを備えたthe UPPERHOUSE SHIROKANEをご紹介しました。長文になったものの、それでも書ききれなかった魅力もあり、そのあたりはぜひ、現地で確認していただきたいところです。
取材協力
株式会社大林
