港区六本木といえば、六本木ヒルズ・東京ミッドタウンなど商業施設が集まるエリアで利便性が高いイメージが強い反面、広大な公園や寺社などが多く、緑・自然を感じる場所でもあり、住環境としては想像以上に恵まれています。ただ残念なのは、単身者あるいはカップル向きの間取りは多いものの、ファミリーがゆったり暮らせる間取りが少ないこと。その港区六本木というアドレスに、2014年春、新しくファミリータイプも多く含む低層マンションの「ROPPONGI PLACID(六本木プラシッド)」が登場します。
明治の元勲に愛された、歴史と国際性に満ちた立地
場所は六本木5丁目。ここは六本木と麻布十番のちょうど中間の高台に位置し、明治以降、政財界の著名人の屋敷が多くあった場所です。現存する区画で有名なものとしては、江戸から幕末にかけて多度津藩(現香川県丸亀市)藩主京極壱岐守の江戸屋敷だった土地に建つ、国際文化会館があります。ここは明治初期に井上馨候爵の所有となり、その後、久邇宮邸、赤星鉄馬邸、岩崎小彌太邸と変遷。戦後、国有地となっていたものを国際文化会館が払い下げを受け、今日に到っています。
この土地以外にも、六本木から麻布十番に向かう通り沿いには今も、煉瓦、石積みの塀などが残され、広壮なお屋敷があった時代を偲ばせます。また、メキシコ大使館、ドイツ大使館などがあった時期もあり、当時から国際色豊かな街であったことが分かります。
現在も近隣にはフィリピン大使館、シンガポール大使館などがあり、この物件の生活圏である麻布十番から六本木にエリアを広げれば、枚挙にいとまがないほど。1928年に創設された会員制社交クラブ東京アメリカンクラブも徒歩圏です。このクラブは在日アメリカ人が家族、友人との社交の場として生まれ、現在は外務省認可の特例社団法人として各種設備を備えたクラブハウスを運営。現在は世界数十カ国の数千名のメンバーを擁しています。
洗練された街六本木、伝統の街麻布十番がご近所にある贅沢
隣接するのが六本木・麻布十番という2つのカラーの違う街であることも、ここに住む魅力。24時間パワフルに活動する六本木では、六本木のランドマークである六本木ヒルズや東京ミッドタウンがあり衣食や美術・映画などに時代の最先端を感じることができますし、ビジネスマンなら仕事の場であるかもしれません。情報に敏感な人であれば、歩いているだけで今を理解することができる、そんな街です。
一方の麻布十番は江戸時代からの老舗が今も営業を続けているという歴史のある街で、都心にありながら、下町っぽい、親しみやすさが魅力。例えば食べ物であれば、鯛焼きや豆菓子、蕎麦といった昔ながらの日本の味と同時に、世界の味も楽しめるといった幅の広さがあり、日本を知る、楽しむためにはうってつけの場と言えるでしょう。
このエリアでもうひとつ、楽しんでいただきたいものは散歩。江戸時代に寺社、大名屋敷の多かったこの界隈ではそこから名称を取った鳥居坂、仙台坂、道源寺坂など歴史を感じさせる坂が多く、その高低差の中に古い寺社、住宅と近代的なタワーが混在する風景は、同時代の建物が多く集まる欧米の都市とは異なるもの。世界から様々なものを取り入れ、成長してきた日本ならではのダイナミクスを感じることができるはずです。ビルの谷間には初代のアメリカ大使館としても有名な麻布山善福寺や出雲大社分祠など、由緒正しい寺社を点在しており、静謐な時間を味わうこともできます。
専有面積300平米前後の4LDKにワインセラー、南部鉄、広さ、質、設備を備えた希少な住まい
実際に、竣工前の物件を見学しました。現地は2014年に創立130周年を迎える伝統ある女子校東洋英和女学院に隣接し、通りから1本入っているだけに静かな場所。建物は鉄筋コンクリート造地上8階地下1階建てで、大きなお部屋だとファミリータイプの3LDKや4LDK+DENまで準備されています。
専有面積は100平米からで、主寝室とそれ以外のベッドルーム用にバス・洗面・トイレがそれぞれ用意されているなど、全体にゆったりとした作りが特徴になっています。なかでも注目したいのは300平米前後からの広さがある4LDK。ベッドルームあるいはリビングルームに隣接してDENも設けられています。
室内の特徴はその質感。主寝室の壁一面にはアクセントクロスが貼られ、リビングのドアノブは南部鉄。幅広のフローリングや大理石張りの玄関などとあいまって、重厚な端正さが漂います。
また、大型冷蔵庫や浄水器・洗濯乾燥機その他の設備として、嬉しいことに全戸に用意されたアメリカのキッチン機器メーカーVIKING社のワインセラー(一部住戸はトラスカーヴ社製)。日本の住宅としては希少な設備です。1階にはジム、トランクルームも用意され、8階の屋上からは東京タワーや六本木ヒルズなど、数多くの東京のシンボルを眺める楽しみもあります。
また、ペットの飼育も相談が可能で、特に嬉しいのは1階住戸では大型犬の飼育も、犬種は限られますが2頭まで相談できるということ。専用庭があるためで、ペットは家族というファミリーにはうれしい配慮です。
タワー中心の都心部にあって、8階建ての低層高級マンションという入居者間、管理者間にコミュニケーションが取りやすい規模は珍しく、周囲の静けさも同様。利便性と同時に、ゆったりとした、家族との寛ぎの時間が手に入る住まいというわけです。
取材物件
【取材物件】ROPPONGI PLACID
【取材協力】三菱地所リアルエステートサービス