10年間人気を維持「芝浦アイランド」の魅力再考

官・公・民連携による大規模開発として話題になった、2007年の芝浦アイランドエアタワー誕生から10年。今も入居希望者が絶えない物件として人気の高い芝浦アイランドの10年の変化、その魅力を再考します。

芝浦アイランド
水面に反射する光も含めて楽しめる芝浦アイランドの夜景。晴れた日はもちろん、霞む日も風情がある
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都心近接、水辺の立地は希少価値大

2007年当時の芝浦アイランド
この時点では2008年竣工のブルームタワーはまだ完成していない。それ以外の建物は現在と変わってはいないが、暮らしやすさは大きく変わった

この10年余、湾岸エリアの人気は高まる一方ですが、その中でも港区芝浦四丁目にある芝浦アイランドの存在は希少です。港区の、山手線駅を最寄りとすることに加え、四方を運河に囲まれた、日常に水辺を感じる立地は他にありません。山手線田町駅、都営三田線・浅草線三田駅を起点にした鉄道、地下鉄利用はもちろん、タクシー、車利用でも都心はすぐ隣ですし、空港利用、新幹線利用にも便利。今後2020年に田町駅と品川駅間に新駅が誕生、周辺が開発され、2027年に品川駅にリニア新幹線が開通すればその優位性はさらに高まることになるでしょう。

JR山手線 田町駅
最寄り駅は山手線田町駅。駅を挟んで都営三田線三田駅もあり、目的地に応じて使い分けることができる

水辺の立地も開発当初から話題になった点のひとつ。芝浦アイランドという愛称の通り、四方を運河に囲まれており、水辺には島を一周できる遊歩道が作られています。同じように水に囲まれていても、水辺が遠いこともある他の湾岸エリアと比べ、自然を感じる場面が多いのもこの街の魅力なのです。

しかも、この10年で水辺はより身近になっています。「10年前にはそれほど整備が進んでおらず、天候によっては水が臭うようなこともありましたが、今ではまったくそんなことは無くなり、夜間のライトアップされた水辺はロマンチック。東京の都心らしからぬ眺めが楽しめます」(株式会社ケン・コーポレーション 東京湾岸支店支店長 田邊高明氏)。

芝浦アイランド 遊歩道
芝浦アイランドを一周する、全長1.5キロほどの遊歩道。散歩はもちろん、ジョギングしている人の姿も多い

東京都は2005年以来、水辺の魅力向上、観光振興などのため、運河等の水域利用とその周辺におけるまちづくりを「運河ルネサンス」として推進していますが、芝浦周辺も対象エリアのひとつ。2004年以降、秋には芝浦運河まつりが開催されてきており、2017年には橋のライトアップも始まるそうです。

「遊歩道を散策する人が多いのはもちろん、週末になると運河沿いにある椅子、テーブルのあるスペ―スで食事をする人も多数。水辺を楽しむ暮らしが根づいてきたことを感じます」。

カフェ「バグースバー」
水辺を楽しめる運河沿いのカフェ。「アイランド」ならではの楽しみ方である
ランチポート乗船口
船着き場からはお台場行の水上バスが出ており、所要時間は約20分。鉄道や車利用とは異なる、のんびりした移動が楽しめると好評
カルガモの巣
世界初というカルガモの人工巣による、カルガモ観察は港区芝浦港南地区総合支所の区民参画組織が取り組んでいるプロジェクト
港区芝浦3丁目八千代橋より
八千代橋から望む芝浦アイランド。水辺のある風景にほっとするという声もよく聞く

この10年で成熟した街自体も魅力

ブルームタワ― エントランス
ブルームタワー共用部からの眺め。この10年で木々が成長、緑が濃くなった

水辺のみならず、街全体もこの10年で成熟しており、それも魅力です。10年前に植えられた植栽はしっかり根を下ろし、街全体を彩っていますし、区域内の商業施設、公園などもすべて整いました。クリニックモール、24時間営業のスーパーに子ども園、学童クラブのある芝浦アイランド児童高齢者交流プラザに桜のきれいなサクラ広場、シンボルツリーが印象的なプラタナス公園など、いずれも10年の歳月が築き上げたものです。

さらに駅周辺もより便利になっています。田町駅前では2011年に田町駅東口北地区土地区画整理事業が認可され、以降区の総合支所、スポーツセンターなどの入ったみなとパーク芝浦、愛育病院、保育圏、芝浦公園などが整備されてきました。今後もオフィス、ホテル、商業施設などが整備される予定で、買い物、外食などの利便性はさらに良くなるでしょう。もちろん、それ以外にも商業施設、飲食店などはこの10年で増えています。

芝浦アイランドこども園
芝浦アイランド中央に位置する芝浦アイランドこども園。建物内には児童高齢者交流プラザもあり、多世代交流の場となっている
エアテラス
24時間営業のスーパーやレストラン、保育園などの施設が入ったエアテラス。エアタワーと直結している
田町駅前の再開発
田町駅前では現在再開発「(仮称)TGMM芝浦プロジェクト」が行なわれており、今後、ホテル、商業施設などが作られ、より利便性が高くなる

建物内での引っ越しも多数。選ばれるポイントは?

エアタワー エントランス
芝浦アイランドの場合、最寄り駅からの距離、エリア内施設との距離、眺望に加え、多彩な間取りが揃うため、どの部屋を選ぶかは悩ましいところ

こうした数々の魅力を反映し、芝浦アイランドの2つの賃貸棟、エアタワー、ブルームタワーはこの10年間、常に96~97%という高い稼働率をキープし続けてきました。

「稼働率が高いこと加え、芝浦アイランドは建物内での住み替えが多いという特徴があります。この2棟は棟全体が賃貸となっており、戸数が多いだけでなく、間取り、広さに豊富なバリエーションがあります。そのため、シングルで住んでいた人が結婚後により広い部屋に引っ越し、子どもができてさらにといった具合に住み替えるケースが多く、この10年で7回住み替えた例もあるほど。仕事用に、子ども用になどと借り増すケースもあり、一度住むと離れられなくなる人が多いのです」。

芝浦アイランド インフォメーション
左手に見えるのがエアタワーの共用部、その奥がエアタワー

その背景にあるのは維持管理の良さ。築10年ともなると差が出てくるもので、適切な手入れが行われていればさほど古さを感じることはありませんが、雑な手入れの場合には共用部などを中心に劣化が目立つようになります。ところが芝浦アイランドでは、経年変化が風格に転じられています。

「芝浦アイランドの場合、この開発に携わった会社、個人がこの地に愛着を持っており、中にはここに住んでいる人も。街を良くしようという意識が強く、メンテンス、管理に熱心です。加えて、共用部を現在の暮らしに合ったものにしようとリノベーションを行うなど、価値向上にも努めています。その辺りが住んでいる人にも伝わるのでしょう」。

エアタワー エントランス
吹き抜けのある、広々としたエアタワーエントランス。ちょっとした来客をもてなすのにふさわしい空間が用意されている

最近も広すぎたためか、利用頻度の低かったエアタワーのパーティールームをスタディルームにする改装が行われました。10年前には想像もつかなかった、パソコン1台あればどこでも仕事ができる時代に合わせた改装で、すでにブルームタワーでは設置され、自宅より落ち着くと朝晩利用するビジネスマンで賑わっているとか。賃貸住宅にも時代に合わせたチューニングが必要というわけです。

「都心、湾岸には多数の賃貸物件がありますが、その中で10年間、ずっと人気のある物件はそれほど多くはありません。特に建物内で住み替えが多い、つまり住み続けたい人が多い物件は希少。立地、全体計画といったハード面の要因に加え、メンテナンス、サービスといったソフト面も充実していたバランスの良さが評価されているのだと思います」。

エアタワー スタディルーム
2017年3月、改装されて新しく誕生したエアタワーのスタディルーム。集中できるとすでに作られているブルームタワーでは人気の施設だとか

最寄りの田町駅から歩いて10分もかからない距離。まだ現地を見たことが無い人であればぜひ、一度見に行ってみることをお勧めします。10年経っても変わらない魅力、それを知ることは借りる、借りないとは別に住宅を見る目を肥やしてくれるはずです。

取材物件

【取材物件】芝浦アイランド ブルームタワー芝浦アイランド エアタワー
【取材協力】株式会社ケン・コーポレーション

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