TokyoRentコラム

Vol.96虎ノ門ヒルズ森タワーから8年、これからも変化が続く街、「虎ノ門」に住むということ

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虎ノ門ヒルズレジデンシャルタワー

27/7/2022

東京は変化の激しい街ですが、なかでも、今大きく動いているのは2014年にオープンした虎ノ門ヒルズ森タワーに代表される虎ノ門エリアです。虎ノ門ヒルズのみならず、周囲で大きな開発が続き、今後も進化する街、虎ノ門。そこに住むことについて考えてみました。

ビジネスタワーの開業で、
街行く人に多様性が加わった

2014年の虎ノ門ヒルズ森タワーの誕生以来、虎ノ門周辺では変化が続いてきました。2020年にビジネスタワーが誕生し、同年には東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅が暫定開業、さらに2022年には虎ノ門ヒルズ3棟目となるレジデンシャルタワーが完成しました。

ステーションタワー竣工後の虎ノ門エリアCGステーションタワー竣工後の虎ノ門エリアCG中央にあるひときわ高い建物がステーションタワーになる

建物が増え、人が増えたことで、虎ノ門エリアは明らかに変化してきたと、森ビル株式会社住宅事業部事業推進部事業推進2グループの塚本太一氏。

「虎ノ門ヒルズが誕生した頃は、例えば食事をした後、次に足を運ぶスポットが多くありませんでした。開発途中のエリアであるため、これから変化することが分かっていても、その姿をリアルに描きにくい、いささか寂しい印象がありました。ところが、新虎通りを中心にさまざまなまちおこしイベントが開かれるようになったこともあって来街者が少しずつ増え、以降、街が積みあがってきたという印象を持っています。これから変化するだろう街を見てみたいという関心もあったと思います。 その後、2020年の東京メトロ日比谷線『虎ノ門ヒルズ』駅の暫定開業、ビジネスタワーのオープンで道行く人が増えただけでなく、風景が大きく変わりました。」

虎ノ門ヒルズ ビジネスタワービジネスタワー2020年誕生のビジネスタワー1階。歴史ある店舗なども入り、新旧が交差する虎ノ門らしい風情となっている

日本には十年一昔という言葉がありますが、10年を待たずして虎ノ門は大変貌を遂げてきたのです。

建物ができ、緑が濃くなり、加えてかつては比較的年齢の高いビジネスパーソン中心の街だった虎ノ門に若い層が増えてきました。それは、大企業の新規開発部門や、スタートアップ企業など、大小さまざまで多様な業種の企業がビジネスタワー内に入り、いろいろな働き方をする人たちが行き交うようになったため。街全体が若返ってきたと言っても良いかもしれません。

ビジネスタワーの3階に新たなグルメスポット「虎ノ門横丁」ができたことも街の多様化に寄与しています。これまで虎ノ門にはあまり足を延ばさなかった若い人たちや女性グループ、カップルなどが、美味しいモノの魅力に惹きつけられ、虎ノ門を訪れるようになっているのです。

レジデンシャルタワーの誕生で、
街に新しい機能が加わった

レジデンシャルタワーの誕生で、この街に住む人たちが新たに虎ノ門エリアに加わることになります。

「虎ノ門ヒルズレジデンスの172戸に加え、新たに550戸弱の住宅が供給されました。働く人中心だった街に、『住む』という機能が付け加わり、子どもや年代の高い方々など、これまでそれほど多く見なかった方々の姿が増えることが想定されます。ペットを連れて散歩する人、出勤前に走る人、ベビーカーを押す人、その他さまざまな人が行き交うことになり、街の風景は大きく変わるはずです。」

また、そのなかには160戸のサービスアパートメントも含まれています。日常生活に必要な家具・キッチン設備・家電・食器・Wi-Fi 等を完備したサービスアパートメントは他の住戸と違い、居住者の流動性が高いことが特徴。30m²台のワンルームから100m²を超す2ベッドルームまでの選択肢豊富な住まいに、国内外の多様な方々が行き交うとなれば、街の風景はさらに変わります。国際新都心・虎ノ門ヒルズエリアの魅力はより磨かれることになるでしょう。

サービスアパートメント 一例
LDKLDK61.32㎡、1BR(1BR-A2 type)のサービスアパートメントのリビングからキッチン側を見たところ。家具、家電にキッチン設備、食器などは揃えられており、もちろんWi-Fiも
LDKLDK同じ部屋のリビングからバルコニーを見たところ。単に必要なものだけというのに留まらず、壁に掛けられた絵画など生活を豊かにしてくれる品も用意されている
ベッドルームベッドルームマスターベッドルーム。照明器具にサイドテーブルなどが揃えられており、ベッドの正面にはテレビも
LDKLDKキッチンの前にはスツールを備えたテーブルがあり、家族と会話しながら料理ができる作りになっている
LDKLDK4口のコンロにオーブン、食洗器、浄水器など設備充実のキッチン。料理が好きな人でも十分満足できるはず
間取図間取図1BR-A2 typeの間取り図。LDK、寝室だけでなく、パウダールーム、バスルームもゆったりと作られており、ゆっくりくつろげる間取り。シューズクロゼットを始めとした収納の充実ぶりにも注目したい

2023年夏にステーションタワーが完成、
それ以降も変化は続く

レジデンシャルタワーに続き、2023年の夏には現在工事中のステーションタワーが完成予定、それに伴って虎ノ門ヒルズ駅も本格的に稼働します。

工事中のステーションタワー工事中のステーションタワー周囲から工事の様子が見えるようになっており、日々眺めて進捗ぶりを楽しみにしている人もいるそうだ

虎ノ門ヒルズ ステーションタワーは虎ノ門ヒルズエリアの中央に位置しており、東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅の整備と同時に進められています。ステーションタワー完成の暁には、駅と街が一体となった駅広場や周辺開発と連携した歩行者ネットワークなどが整備され、虎ノ門ヒルズエリアの利用しやすさ、賑わいなどに大きく貢献するはず。もちろん、ステーションタワー内に予定されているビジネス発信拠点、オフィス、ホテルなどがこの地域のビジネスシーンに厚みを加えることは言うまでもありません。

このステーションタワーの完成で虎ノ門ヒルズ自体は完成を見るわけですが、虎ノ門エリアの面白いところはヒルズ以外でも変化が複数起きているという点です。

「駅とステーションタワーの開発が完成したらおしまいというわけではありません。新虎通り沿いでは道路ができたことで開発の気運が高まっており、これまでにも、これからも幾多の計画がありますし、虎ノ門駅にかけての地域なども同様です。虎ノ門ヒルズを中心に周囲に変化が波及、これからも動きがあります。」

新虎通り※新橋柳通り口付近から虎ノ門ヒルズ方面を望む新虎通り新橋柳通り口付近から虎ノ門ヒルズ森タワーを望む。緑が増え、通りに背を向けていた建物のうちには新しくなったものもあり、森タワー完成時に比べると潤いを感じる街に

実際、新虎通り沿いでは通りに背を向けていた建物の建替えが進んでおり、現在も工事中の場所がありますし、オフィスばかりではなく、マンションも増えてきました。暫定的に駐車場として使われている土地も多く見かけますから、虎ノ門ヒルズ内の建物が完成しても変化は続いていくはずです。

また、レジデンシャルタワーの完成で新たな住人が増えれば、その人たちを対象にしたサービスや施設などが増えることも想定されます。となれば、今後の変化はこの8年間以上に多様なものになることが考えられます。オフィス街としての顔しかなかった虎ノ門エリアに多彩な表情が加わるのです。

虎ノ門・麻布台プロジェクトとの
相互作用にも期待

ステーションタワー誕生と同じタイミングで虎ノ門・麻布台プロジェクトも動きます。2022年4月にはA街区が上棟しており、完成予定は2023年。同プロジェクトは森ビル株式会社が30年もの歳月をかけて取り組んできた都市再生事業で、全体コンセプトは “緑に包まれ、人と人をつなぐ「広場」のような街 - Modern Urban Village -”。

虎ノ門・麻布台プロジェクト虎ノ門・麻布台プロジェクト遠くからでも認識できるようになった虎ノ門・麻布台プロジェクト。路上から見ていても広大さは分かるが、歩道橋、周囲のビルなど少し高いところから見ると圧倒的

計画区域は約8.1haと広大で、しかも約6,000m²の中央広場を含む緑化面積は約2.4haにも及びます。都心部の既成市街地でこれだけ大規模な緑化空間を創出するのは非常に難しいことですが、土地の集約と高層化により広大なオープンスペースを実現。完成の暁にはこれまでの日本の都心には珍しい、広場を中心にした自然を感じる街が生まれ、地域は大きく変わることでしょう。建物が日々高くなっていく姿に期待が高まります。

変化する街、緑に包まれる街に住む

かつての虎ノ門、麻布台エリアからすると、現在の両エリアはすでに大きな変貌を遂げています。低層の老朽化した建物が姿を消し、高層化された建物に変わっただけでなく、それらによりオープンで緑に覆われた広い空間が生まれたことが大きな変化のひとつ。虎ノ門ヒルズ森タワー開業時、上階から見た風景と現在では緑の量が大きく変化しています。

虎ノ門ヒルズオーバル広場虎ノ門ヒルズオーバル広場周辺で働く人たちの憩いの場ともなっており、都市には緑が必要であることを実感する
レジデンシャルタワーCGレジデンシャルタワーCGこちらもさまざまな植物に彩られており、このエリアでは建物の完成とともに緑の面積も増えている

森タワー、ビジネスタワーそれぞれに変化に富んだ公開緑地、テラス、公園などが設けられていることに加え、建物周囲にも豊かな植栽が施され、緑が繋がり始めているのです。新たに完成したレジデンシャルタワーにも様々な樹種が用意され、そこから隣接する愛宕山や愛宕グリーンヒルズとも緑のネットワークが連続して、都会といえども自然を感じられる環境が整いつつあります。次にステーションタワーが完成すれば、この地域の緑のボリュームはさらに増します。

ステーションタワー竣工後の虎ノ門エリアCGステーションタワー竣工後の虎ノ門エリアCGビルだけが建ち並ぶ無味乾燥な都市ではなく、緑のある空間も同時に作られる街づくりが行われている

そこに敷地内の中央に大きな緑を抱えた虎ノ門・麻布台プロジェクトが完成するとなると、このエリアのイメージそのものが変わってきます。日々便利になると同時に、日々緑が深まるのです。

不動産を探す際にはよく利便性と環境の良さは相いれないことがあると言われますが、都心でも、このエリアならそれが矛盾しません。毎日の暮らしに欲しいものを二つながら手に入れ、その変化が楽しめる。虎ノ門エリアでの暮らしは変化、進化のある都市のダイナミズムそのものを味わえるものといえそうです。

【取材協力】

森ビル株式会社

【文・構成】

中川寛子(なかがわひろこ)
東京情報堂代表。街選びのプロとして首都圏のほとんどの街を踏破した、住まいと街の解説者。
早稲田大学教育学部で地理・歴史を学び、卒業後は東洋経済、ホームプレス、東京人その他の紙、ウェブ媒体で編集者、ライターとして記事、書籍等を手がけており、主な著書に「この街に住んではいけない」(マガジンハウス)、「解決!空き家問題」「東京格差」(ちくま新書)その他著書、かかわった本多数。日本地理学会、日本地形学連合、東京スリバチ学会会員。宅地建物取引士、行政書士有資格者。

関連リンク

今回ご紹介した物件

  • 虎ノ門ヒルズ レジデンシャルタワー

    住所
    東京都港区愛宕1
    最寄駅
    日比谷線 虎ノ門ヒルズ駅 徒歩2分 他
    間取り
    1LDK
    賃料
    50万円~60万円
  • 虎ノ門ヒルズレジデンス

    住所
    東京都港区虎ノ門1
    最寄駅
    日比谷線 虎ノ門ヒルズ駅 徒歩2分 他

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